2021年に続く満票での2度目の受賞

　米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平は16日（日本時間17日）、全米野球記者協会（BBWAA）が選出する今季のア・リーグ最優秀選手（MVP）に史上初めて2度目の満票で選出された。歴史に残る快挙を達成した中、MLB公式サイトも「新たな別世界のシーズン」と絶賛している。

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　大谷は今季、打者として44本塁打で日本人初のホームラン王を獲得するなど、打率.304、95打点、20盗塁と大活躍。投手としても10勝5敗、167奪三振、防御率3.14の成績を残し、MLB史上初となる2年連続の「2ケタ勝利＆2ケタ本塁打」の金字塔を打ち立てた。9月に右ひじを手術しシーズン終盤を欠場したものの、圧倒的な成績への評価は揺るがず。MVP最終候補にレンジャーズから打率.327、33本塁打のコーリー・シーガー内野手、185安打を放ったマーカス・セミエン内野手が挙がったが、投票する記者30人が大谷に1位票を投じる満票での受賞となった。

　この快挙を受けて、米メディアからは続々と称賛の声が上がっている。米スポーツ専門局「ESPN」は、「歴史的な二刀流シーズンを送った魅力的なフリーエージェントのショウヘイ・オオタニは、木曜日にア・リーグのMVPに選ばれ、満場一致で同賞を2度受賞した史上初の選手となった」と報道。さらにMLB公式サイトも「再び満場一致！　オオタニがア・リーグMVPに輝いた」と速報すると、記事内で下記のように称賛した。

「二刀流プレーヤーとして新たな別世界のシーズンを経て、木曜日にMLBネットワークで発表があったとおり、オオタニはキャリア史上2度目となる満場一致でのア・リーグMVP賞に選ばれ、すでに印象的なコレクションにさらに新たな栄誉を加えた」

　MLB公式サイトはライバルとなる選手たちの負傷もあり、「29歳のオオタニは新たな歴史に残るシーズンを過ごし、7月下旬までにア・リーグMVP賞の獲得を実質的に確定させており、それはジャッジとシーガーが怪我でシーズンを妨げられていた中で、レースに大きな緩和を与えてくれた別世界の6月を送ったからである」とも伝えるなど、大谷が今季前半戦から見せた圧倒的なパフォーマンスに改めて賛辞を送っていた。