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熾烈な競争が「本当に楽しい」 B1三河の26歳PG久保田義章、“得点減”も覚悟して移籍した理由

三河には以前から「強いチームだとオーラを感じていた」

 9試合を終えた時点で、三河は5勝4敗。長崎戦を除く3敗のうち、島根スサノオマジックとの開幕戦は立ち上がりに0-8と先行されて、その後も突き放されては追い上げる展開。一時は3点差まで迫ったが、勝ちきれなかった。川崎ブレイブサンダースとのホーム開幕節での連敗も、最初の10分で第1戦は最大9点、第2戦は11点とリードを許している。


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「まずは、出だし」。ゲームの流れを作る上で、スターターのPGが担う役割は大きい。「ジェイク(・レイマン)にも『トーンセット、トーンセット』と毎試合口酸っぱく言われている」と久保田は苦笑いする。

 26歳の久保田は、このオフに京都ハンナリーズから加入した。九州共立大学時代に特別指定選手として契約して以降、毎年着実にステップアップし、昨シーズンは42試合に先発して10.4得点6.3アシストとチームの中心を担った。

 京都からも残留を切望されながら、プレータイムの保証がない中、「以前から強いチームだとオーラを感じていて。一度でもいいから入団してみたいと思っていた」三河に移籍。ベテランPGの柏木真介、在籍5年目の長野誠史を抑えて、開幕から全試合で先発を務め、長崎との第2戦では30分もコートに立った。「個々の能力が高く、練習から競争意識が激しいので、毎日が本当に楽しい」と目を輝かせる。

 京都時代より自らが得点する機会が減っていることなどに戸惑いがあるのでは、と疑問をぶつけてみるが、「自分が得点を取るのも嬉しいし、自分がアタックして、パスをして、仲間が決めてくれるのも嬉しい。勝つことが一番楽しいので、途中途中で勝利に貢献できるプレーがたくさんできたらいいなと思う」と優等生な回答が返ってくる。

 本心なのか? スタッツだけを見れば、京都にいた時のほうが“活躍”できていたとも言える。再度質問を重ねると、「このチームはシュートが打ちやすいし、効率の良いシュートが選択できている。シュート確率が昨シーズンより上がっているのがその証拠で、楽に点を決められている。自分が点を取ることによって、ディフェンスを引きつけてパスをすれば、決めてくれる選手がたくさんいる。本当にやりがいがあるチーム」と迷いのない目でこちらを見返す。

「あっ、でも、ライアン(・リッチマンHC)からも柏木さんからも、もっとシュートを打っていいし、アグレッシブにアタックできる時はしていいと、練習でも毎日言われているので、それは本当に心がけています」

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山田 智子

愛知県名古屋市生まれ。公益財団法人日本サッカー協会に勤務し、2011 FIFA女子ワールドカップにも帯同。その後、フリーランスのスポーツライターに転身し、東海地方を中心に、サッカー、バスケットボール、フィギュアスケートなどを題材にしたインタビュー記事の執筆を行う。

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