中国バスケ「恥辱の一戦」 地元記者嘆き、20点差守れず「我々に団体競技は向いていないのか」
中国・杭州で行われているアジア大会のバスケットボール男子は4日に準々決勝を行い、地元中国がフィリピンに76-77で敗れ、メダル獲得を逃した。9月に行われたワールドカップ(W杯)でも敗れた因縁の相手にまさかの連敗で、最大20点差地元メディアは「恥辱の一戦」「言葉も出ない」と酷評のオンパレード。衰退ムードのサッカーに重ね合わせる向きもあり、ファンからも「酷いものを見せられた」「まったくお笑いだ」など呆れた声が上がっている。
杭州アジア大会
中国・杭州で行われているアジア大会のバスケットボール男子は4日に準決勝を行い、地元中国がフィリピンに76-77で敗れ、決勝進出を逃した。9月に行われたワールドカップ(W杯)でも敗れた因縁の相手にまさかの連敗で、最大20点差からの大逆転負けに、地元メディアは「恥辱の一戦」「言葉も出ない」と酷評のオンパレード。衰退ムードのサッカーに重ね合わせる向きもあり、ファンからも「酷いものを見せられた」「まったくお笑いだ」など呆れた声が上がっている。
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楽勝ムードは一転した。試合序盤から常にフィリピンを圧倒していた中国。第3クオーター(Q)では一時52-32と20点差をつける場面もあった。しかし、第3Q終了時点では62-50とリードは12点に詰まり、第4Qに入るとフィリピンの追い上げを食い止められず、残り59秒で76-74と2点差まで迫られた。そして残り24秒に3ポイントシュートを決められ、ついにフィリピンが逆転。中国に挽回する力はなく、まさかの敗戦となった。
9月のバスケW杯でも、フィリピンには1次リーグで75-96と大敗。当時の記憶を上書きするかのような敗戦に、中国メディア「ジーボーバ」は「恥辱の一戦!中国男子バスケ、20点のリードを逆転されて決勝に進めず」「言葉も出ない! 中国男子バスケ、最終クオーター14-27&最後の1分で逆転を喫し決勝を逃す」などの見出しで記事を掲載。ファンからの声も集まっているが「こうなるのがいい。ボロボロなら徹底的にボロボロになるべきだ」「あり得ない」「もうなんとも形容しがたい」「解散だ。何をやっているんだか」「まったくお笑いだ」「最初から最後まで見たのに、最後に酷いものを見せられた」など辛辣な声がほとんどだ。
さらに同メディアでは「男子サッカー専門のメディア人の間で中国男子バスケの敗戦の熱い議論 姚明はやめるべき! 中国男子バスケは徹底的に男子サッカー化している!」といった見出しでの記事も掲載。地元記者の見解にも触れている。
上海「解放日報」の陳華記者は「中国の男子バスケはすっかり男子サッカー化している。どちらも中国のプロスポーツ改革の2つの目玉だったのに、最終的に同じ道を歩むとは」と断罪。「新聞晨報」の甘慧記者は「負けるはずだ。最後の2分間が酷すぎる」と嘆き、「南方都市報」の豊臻記者は「驚いた。もしかしたら、我々は団体のスポーツに本当に向いていないのかもしれない」と落胆したような意見だ。
今大会で中国の男子サッカーは韓国に準々決勝で敗れてメダルに届かず、女子も日本に準決勝で敗れて金メダルを逃した。卓球でも女子ダブルスで日本、インドのペアに敗れてまさかのメダルなしという屈辱を味わった。男子バスケは6日にチャイニーズ・タイペイとの3位決定戦を控えており、銅メダル獲得のチャンスは残されているものの、衝撃的な敗戦による準決勝敗退は中国にさらに暗い影を落とす結果となったようだ。
(THE ANSWER編集部)