世界大会18度制している登亜萍「彼女は非常に天賦の才能がある選手」

　杭州アジア大会に出場している卓球女子日本代表。兄に張本智和を持つ15歳・美和に対し、中国卓球界の女傑から「聞くところによると、どうやらお兄さんより強いとか」「将来、必ず中国チームに衝撃を与える」と早くも警戒を呼びかける声が上がっている。

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　中国メディアで配信されているアジア大会の特集番組「杭州　準備完了！」で23日に行われた開会式の放送で登場したのは、1990年代に活躍し、五輪4つの金メダルを含め、世界大会18度の優勝を誇る女傑・登亜萍。

　放送内で美和の話題になり、登は「彼女は非常に天賦の才能がある選手で、聞くところによると、どうやらお兄さんの張本智和より強いらしいのです」「彼女はお兄さんよりどうやら更に才能があるという話なんです」などと語った。

「ですから、彼女は将来、必ず中国チームに衝撃を与えると私は思っています」とゆくゆくは王国・中国の脅威になる存在と断言。「ただ、それが今なのかどうか、それは、楽しみに見てみる必要があると思います」としながらも「期待できると思います」と述べた。

　さらに「彼女はまだとても若いですから。でも、彼女の基礎的な技術、彼女の持っている感覚、つまり球に対する感覚、ひらめきといった感覚には大変素晴らしいものがあります。私はそれも、彼女の両親が与えた遺伝子ゆえだと思います」と賛辞を惜しまない。

　登の評した通り、美和は25日の準決勝・韓国戦第3試合で勝利し、決勝進出を決めるなど、最年少ながら日本代表の一角として貢献。26日に行われる決勝では中国と対戦する。果たして、王国相手にどんな卓球を見せるのか、楽しみな戦いになりそうだ。