MLBネットワークの番組で見解、トラウトのトレード報道は「あり得ない話ではない」

　米大リーグ・エンゼルスのマイク・トラウト外野手がトレードを希望した場合、球団は認める意向があると米紙「USAトゥデー」のボブ・ナイチンゲール記者が報じた。MLBネットワークの番組「オンデック・サークル」に出演したエンゼルスの前監督ジョー・マドン氏はこの見解について問われ、「再建を早める有望株を得られるなら、良いアイデアだ」と理解を示し、「来季プレーオフ進出を争うチームになるのは難しい」と球団の現状を厳しく指摘した。

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　米MLB専門局「MLBネットワーク」のYouTubeが公開した映像で、昨季途中まで指揮を執っていた名将マドン氏はナイチンゲール記者のトラウトに関する報道について問われ、「あり得ない話ではないと思う」と見解を述べた。

「シーズン中にオオタニの再契約について私たちが話題にした時にも、私はマイクをトレードすることを考えていた。トラウトを保有しつつ、ショウヘイと非常に大きな契約を結べることは道理に合わない」とし、巨額な年俸を支払っているトラウトがいながら、今オフになる大谷翔平とメジャー史上最高クラスの長期契約を結べるか懐疑的な立場であることを明かした。

　その上で「彼らが求めている選手を得られる、再建を早める助けになると思える有望株を得られるなら、私は実のところ良いアイデアだと思う」と言い、対価として将来性のある選手が獲得できるならトラウトの放出にも理解を示した。

「球界にとって、マイクが継続的にプレーオフに進出できるチームに入ることは球界にとっても、もちろん彼自身にとっても興味深いことになる。彼はもう30代だ。現状を見ていると、エンゼルスが来季プレーオフ進出を争うチームになると想像することは難しい」と球団の現状を厳しく評価。「それを検討することはエンゼルスにとって助けになると思う。もちろん、それには適切なダンスパートナー（トレードによる対価）が必要だけどね」と述べた。