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陸上女子100mのタイムが「21秒81」 衝撃的な遅さのソマリア選手の出場めぐり大臣が謝罪と英報道

7月28日から中国で開催されているFISUワールドユニバーシティゲームズ(夏季ユニバーシアード)で衝撃のレースが展開された。陸上女子100メートルでソマリアの選手は全くストライドが伸びず、21秒81という遅いタイムでゴール。ネット上で批判の声が相次ぐ中、英公共放送「BBC」はソマリアのスポーツ大臣が謝罪したことを報道。「今日起きたことはソマリアの人たちを代表するものではありませんでした」などと語ったことを伝えている。

FISUワールドユニバーシティゲームズの陸上で衝撃のレースが展開された【写真:Getty Images】
FISUワールドユニバーシティゲームズの陸上で衝撃のレースが展開された【写真:Getty Images】

中国で開催中のユニバーシアード大会

 7月28日から中国で開催されているFISUワールドユニバーシティゲームズ(夏季ユニバーシアード)で衝撃のレースが展開された。陸上女子100メートルでソマリアの選手は全くストライドが伸びず、21秒81という遅いタイムでゴール。ネット上で批判の声が相次ぐ中、英公共放送「BBC」はソマリアのスポーツ大臣が謝罪したことを報道。「今日起きたことはソマリアの人たちを代表するものではありませんでした」などと語ったことを伝えている。


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 一人だけ取り残された。日本選手も出場した女子100メートルのレース、スタートラインに立った6人のうち5人は号砲とともに一気に飛びだした。しかし、ただ一人だけスプリンターらしからぬ“ドタドタ走り”。スピードに乗ることなく走り続けた。1着の選手が11秒58でゴールを駆け抜けてから10秒以上も後にソマリアの選手はようやくゴール。タイムは21秒81だった。

 このレースの模様はSNS上に拡散し、ファンからは多くの批判的な声が噴出。この出来事について、英公共放送「BBC」は「ソマリアが記録的に遅くスプリンターを出場させたことを謝罪」と見出しで記事を掲載した。

 本文では「中国で行われているワールドユニバーシティゲームズの100メートル走で初心者を出場させたとして、ソマリアの役員をクビにするべきだとする声が上がっている」と記したうえで「同種目の勝者よりも約2倍のタイムがかかったナスラ・アブバカール・アリを選んだことを同国のスポーツ大臣が謝罪した」「彼女は伝えられるところによると、これまでトップレベルの競技に出場した経験はなかったという」と展開した。

 記事内では「スポーツ大臣のモハメド・バレ・モハムッド氏はこの出来事を恥だと描写した」とし「今日起きたことはソマリアの人たちを代表するものではありませんでした……ソマリアの人たちに謝罪します」という謝罪コメントを報じている。

 さらに、今回SNS上に動画を公開して問題提起したエルハム・ガラード氏のコメントも紹介。「こんなに無能な政治を目撃することになって失望しています。ソマリアの代表としてどうして訓練されていない少女を選ぶことができるんでしょうか? 本当にショッキングで、私たちの国をまずい形で国際的に映し出しています」と記し、「ソマリア陸上競技連盟は、どうしてアブバカール・アリが選ばれたのか調査を行うことに同意したと伝えられている」と真相解明に向けての動きにも触れている。

(THE ANSWER編集部)

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