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フルトン戦は「井上尚弥の判定勝ち」 直撃取材で米紙名物記者が予想「不安要素もいくつかあるよ」

ボクシングの前世界バンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は、25日に東京・有明アリーナでWBC&WBO世界スーパーバンタム級2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)に挑戦する。ボクシングの本場でフルトンの母国、米国の記者は4階級制覇をかけた一戦をどう見ているのか――。「THE ANSWER」は米紙「ロサンゼルス・タイムズ」の名物コラムニスト、ディラン・ヘルナンデス記者に米国で話を聞いた。

井上尚弥【写真:高橋学】
井上尚弥【写真:高橋学】

ロサンゼルス・タイムズ紙のディラン・ヘルナンデス記者の見解

 ボクシングの前世界バンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は、25日に東京・有明アリーナでWBC&WBO世界スーパーバンタム級2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)に挑戦する。ボクシングの本場でフルトンの母国、米国の記者は4階級制覇をかけた一戦をどう見ているのか――。「THE ANSWER」は米紙「ロサンゼルス・タイムズ」の名物コラムニスト、ディラン・ヘルナンデス記者に米国で話を聞いた。


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 スーパーバンタム級転向初戦で、階級最強という下馬評のフルトンといきなり激突するモンスター。ヘルナンデス記者は「イノウエが今までで戦ってきた相手の中で一番強いと思う。イノウエの怖さはパワー。その上にテクニックも抜群にいい。パンチの軌道も真っ直ぐで隙はない。だが、フルトンとはテクニックの面では五分五分だと思う。イノウエのパワーに対して、フルトンが動きのスピードで対抗するという構図になると思う」と分析した。

 技術は互角な状況で、パワーの井上とスピードのフルトンという図式を説明した名物コラムニストは「フルトンはパワーが全くない」と指摘。その上で「フットスピードが試合を決める鍵になると思う。イノウエがフルトンをコーナーに追い詰めるような巧みな罠を仕掛けることができれば、KO決着もある。でも、フルトンはかなりタフ。12ラウンドにもつれ込むと思うが、不安要素もいくつかあるよ」と語る。

米紙「ロサンゼルス・タイムズ」の名物コラムニスト、ディラン・ヘルナンデス記者【写真:編集部】
米紙「ロサンゼルス・タイムズ」の名物コラムニスト、ディラン・ヘルナンデス記者【写真:編集部】

 24戦全勝のモンスターだが、フルトンのようなスタイルの選手は未経験だとヘルナンデス記者は見る。「フルトンはフットワークがいい。イノウエはここまで動く相手と戦ったことがないのでは。そこがちょっと未知数だね。日本でフルトンはずっとトレーニングしているのでコンディションは整っているはず。スーパーバンタム転向初戦で、しかも、サイズとフレームはフルトンが上というフィジカル面の部分もある」と指摘した。

「井上はノックアウトアーティストなので、最終的にはパワーに自信があるはず。すごく動いてくる相手を捕まえられない状況が続いたと仮定する。一発当てれば大丈夫と構えていたら、気付いたらポイントを奪われて、終盤戦を迎えるシナリオもあるかもしれない。トリニダードが(ホプキンス)負けた時もそうだけど、そういうパターンになってもおかしくない」と警戒を呼びかける。一方、勝敗予想は「イノウエの判定勝ち」と断言。モンスターの優位は動かないとした。

(THE ANSWER編集部)





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