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エース欠く一戦で36分51秒の奮闘 バスケ横浜BC、頭部5針負傷のPGが引き出した新たな強み

バスケットボールB1の横浜ビー・コルセアーズは、Bリーグ初年度の2016-17シーズンから「ギリギリのB1残留」を繰り返しているクラブだ。しかし今シーズンはそんな海賊軍団が躍進中だ。チームは現在、川崎ブレイブサンダースと中地区の首位争いを繰り広げていて、チャンピオンシップ(CS)出場を射程に捉えている。

前戦で頭部を合計5針縫う負傷を負いながら奮闘した横浜BCのPG森井健太(左)【写真:B.LEAGUE】
前戦で頭部を合計5針縫う負傷を負いながら奮闘した横浜BCのPG森井健太(左)【写真:B.LEAGUE】

B1中地区で首位争いの横浜BC、河村勇輝が欠場もSR渋谷に勝利

 バスケットボールB1の横浜ビー・コルセアーズは、Bリーグ初年度の2016-17シーズンから「ギリギリのB1残留」を繰り返しているクラブだ。しかし今シーズンはそんな海賊軍団が躍進中だ。チームは現在、川崎ブレイブサンダースと中地区の首位争いを繰り広げていて、チャンピオンシップ(CS)出場を射程に捉えている。


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 快進撃の立役者はなんと言っても河村勇輝だ。昨年東海大を中退して加入した21歳のPGは、ここまで1試合平均19.7得点、8.4アシストを記録している。今やBリーグ、日本バスケの“顔”と言っていい。横浜BCの絶対的な司令塔であり、彼らのオフェンスは“河村を活かす”ところから逆算して組み立てられている。

 だが5日のサンロッカーズ渋谷戦の直前に、クラブから「河村勇輝選手負傷のお知らせ」と題されたリリースが届いた。2日の滋賀レイクス戦で「右大腿二頭筋損傷」を負い、発表された全治は4週間程度。重傷でなかったことは不幸中の幸いだが、レギュラーシーズンの“最終クォーター”に差しかかったチームにとっては大きな痛手だ。

 横浜BCは5日のSR渋谷戦に向けて、他にもPFのパトリック・アウダを体調不良、PGのキング開を負傷で欠いていた。ポイントガードに負担が大きく、流れに応じて3枚、4枚を使い分けるようなポジションだ。にもかかわらず5日の渋谷戦は河村とキングの欠場で、PGが1人しか登録されていない状況だった。

 ただし横浜BCは川崎と1勝差の2位で、渋谷は中地区3位。CS出場と「ホーム開催権獲得」を考えれば、なんとしても勝利をもぎ取りたい試合でもあった。最終的に横浜BCが渋谷を82-72で下した一戦は、1勝以上の収穫を得る40分となった。

 3人分の仕事を任されたPGが森井健太だった。彼はこの試合で2得点7アシストを決めているのだが、何より「36分51秒」のプレータイムを記録している。森井は洛南高、早稲田大、新潟アルビレックスBBを経て横浜BCに加入した27歳。普段はセカンドユニットとして起用されていて、守備から流れを作りつつ、パスで組み立てるタイプの司令塔だ。

 森井も3月のシーホース三河戦で頭部を合計で5針縫う負傷を負い、左顎にも切り傷がある痛々しい姿だった。しかし彼はそんな姿で大きな責任を背負い、チームを勝利に導いた。

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