世界初挑戦でも「肝が据わってる」 元2階級王者のトレーナーが推す岩田翔吉の精神力
粟生トレーナー「不安な面はありません」
山中慎介、村田諒太など数々の名王者を輩出した帝拳ジム。粟生トレーナーもWBCのフェザー級とスーパーフェザー級で世界2階級制覇を果たしながら、多くの選手を間近で見てきた。岩田は世界初挑戦にもかかわらず冷静な様子は変わらない。確かな精神力を持つ26歳について、「とても落ち着いている。華やかな舞台が好きでしょうし、いつもと変わった様子がない。不安な面、心配な面はありません。肝が据わってますよ」と言い切った。
ゴンサレスは19年8月、名古屋でWBO世界フライ級王者だった田中恒成(畑中)に7回TKO負け。2連勝した後の昨年10月、WBO世界ライトフライ級王者エルウィン・ソト(メキシコ)に判定勝ちで王座奪取した。今年6月に初防衛。粟生トレーナーは当日のプランの一端を明かした。
「いかにこちらから仕掛けるか。躊躇せず、怖がらずに行くのが鍵。相手の経験、テクニックを警戒しているけど、最初の3、4回くらいまではやりたいボクシングをやる。ハマらなければ別のプランで」
一方、視察に訪れた相手陣営を横目に、岩田は「秘策を見せずにいつも通り。KOで勝ちたい」と王座奪取を誓った。当日はダブルメインカードとして、同級のWBC王者・寺地拳四朗(BMB)とWBAスーパー王者・京口紘人(ワタナベ)が王座統一戦を予定。同じ階級の3団体の王者が、同日同会場に集結して試合をする異例の興行となる。
(THE ANSWER編集部)