公務員の父、看護師の母へ 初V岩井千怜が誓った親孝行「大きい家を建て、旅行に…」
岩井家はトレーニングにおいても「お金をかけずに」を貫いてきた
明愛とともに昨年6月のプロテストに合格し、ともに下部ツアーに相当する「ステップ・アップ・ツアー」で優勝した。ツアー本格参戦1年目の今季は、6月の「リシャール・ミル ヨネックスレディスゴルフトーナメント」で自己最高となる2位に入るなど、レギュラーツアー初優勝は手の届くところまできていた実力の持ち主だ。
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それでも、世間の目はどうしても「双子プロ」という部分に集まりがち。「双子でゴルフをやっていると『どちらが上(の順位)だ』とか言ってくださる方が多い。でも、それがお互いの刺激になっている。どちらかが上位でいるとお互いにうれしいけど、自分も負けないという気持ちになる。これからも2人で頑張っていきたいと思う」と姉と切磋琢磨を続けていくつもりだ。
父・雄士さんは公務員、母・恵美子さんは看護師という一般的な家庭に育った岩井姉妹。幼少期から「そんなに欲しいものはなかった」という岩井はクリスマスの時、「“サンタさん”に唯一お願いしたのがゴルフクラブだった」と言う。その時はすでに雄士さんのクラブを振り始めてゴルフに興味を持っていた時期。父の、いや“サンタさん”の導きがなければ今回の優勝はなかったかもしれない。
岩井家は、トレーニングにおいても「お金をかけずに」を貫いてきた。「大きい家も建てたいし、家族も旅行に連れていってあげたい。一緒にゆっくり過ごすのもいい。とりあえず両親にゆっくりしてほしい」と親孝行を誓った岩井。今回の優勝で目標だった日本女子オープン(9月29日開幕)の出場権も手にすることができた。「出場を目標にしていたので、ぜひ勝ちたいと思う」。夢はさらに広がった。
(THE ANSWER編集部)