10年ぶりV逃した36歳藤田さいきの泣き笑い「主人と全英へ…あ、旅行じゃないか(笑)」
国内女子ゴルフツアーの宮里藍サントリーレディス最終日が12日、兵庫・六甲国際GC(6527ヤード、パー72)で行われた。単独首位から出た藤田さいき(チェリーゴルフ)は、3バーディー、4ボギーの73で回って通算11アンダー。68で回って通算12アンダーの山下美夢有(加賀電子)に逆転され、10年239日ぶりとなるツアー6勝目を逃した。終了後は悔し涙を流したが、単独2位で全英女子オープン(8月4~7日)出場権(今大会上位2選手)を獲得したことを喜び、「この歳で海外初メジャー。幸せです」と声を弾ませた。(取材・文=THE ANSWER編集部・柳田 通斉)
宮里藍サントリーレディス最終日
国内女子ゴルフツアーの宮里藍サントリーレディス最終日が12日、兵庫・六甲国際GC(6527ヤード、パー72)で行われた。単独首位から出た藤田さいき(チェリーゴルフ)は、3バーディー、4ボギーの73で回って通算11アンダー。68で回って通算12アンダーの山下美夢有(加賀電子)に逆転され、10年239日ぶりとなるツアー6勝目を逃した。終了後は悔し涙を流したが、単独2位で全英女子オープン(8月4~7日)出場権(今大会上位2選手)を獲得したことを喜び、「この歳で海外初メジャー。幸せです」と声を弾ませた。(取材・文=THE ANSWER編集部・柳田 通斉)
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最終18番パー4。3メートルのパーパットが左に外れると、藤田はその場に座り込み、そのまま尻もちをついた。観客のため息は、笑い声に変わり、藤田も照れ笑いした。だが、目に涙が浮かんでいた。
「(尻もちは)気が抜けて、足に力が入らなかったんでしょうね。悔しいです。でも、しばらくはこういう気持ちが起きていなかったので、『まだ、悔しいと思える』と確認できて良かったです」
昨夜から緊張していた。単独首位で最終日を迎えたのは、2014年3月のアクサレディス以来で無理もなかった。朝、クラブハウスに入った際、同年齢で大会アンバサダーの宮里藍と顔を合わせたが、緊張のあまりに会話もできなかったという。
「もう、いっぱいいっぱいでした。でも、こうした緊張の中で、自分がどれだけやれるのかを感じてみようと思っていました」
前半は1バーディー。最終9番パー4では4メートルのパーパットを決めた。10番パー4では15メートルのバーディーを沈めて前に右拳を突き出した。だが、11番パー3はショット、アプローチとミスを重ねてボギー。狂ったリズムは容易には戻らず、13番パー4、14番パー4でもスコアを落とした。
そして、山下にトップを明け渡した。