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衝撃の場外KO飾ったボクシング世界王者 試合後の行動に海外称賛「一流の振る舞いだ」

ボクシングのWBA世界フェザー級タイトルマッチが12日(日本時間13日)、英ノッティンガムで行われ、リー・ウッド(英国)が指名挑戦者のマイケル・コンラン(アイルランド)を12回途中TKOで破り、初防衛に成功した。最後はロープ際に追い込んだ相手が失神し、場外に消える衝撃の幕切れ。しかし、直後に演じたウッドの行動が「一流の振る舞いだ」と話題を呼んでいる。

KO勝ちしたリー・ウッドの振る舞いに称賛【写真:AP】
KO勝ちしたリー・ウッドの振る舞いに称賛【写真:AP】

WBA世界フェザー級タイトルマッチ、初防衛したウッドの行動が話題に

 ボクシングのWBA世界フェザー級タイトルマッチが12日(日本時間13日)、英ノッティンガムで行われ、リー・ウッド(英国)が指名挑戦者のマイケル・コンラン(アイルランド)を12回途中TKOで破り、初防衛に成功した。最後はロープ際に追い込んだ相手が失神し、場外に消える衝撃の幕切れ。しかし、直後に演じたウッドの行動が「一流の振る舞いだ」と話題を呼んでいる。


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 衝撃の決着後に品格を漂わせた。フルラウンドまでもつれ込んだ死闘。12回残り1分50秒を切った場面だった。ロープ際に追い込んだウッドの右がコンランの顔面を捉えた。コンランは意識が遠のいたのか、力なく頭を下げた。ウッドはダメ押しのラッシュ。すると、コンランは失神したように背中から倒れ、ロープの間をすり抜けて場外に消えた。レフェリーが試合を即止めて試合終了。とてつもない幕切れだった。

 ツイッター上では衝撃の決着シーンが拡散され、本場・米国の記者たちも「何万回もボクシングの試合を観てきたが、こんな終わり方は今まで見たことがない」などと驚きの声を上げていた。しかし、ウッドが注目されたのは戦いぶりばかりではない。米スポーツ専門局「ESPN」のアリエル・ヘルワニ記者は自身のツイッターでこうレポートした。

「リー・ウッドは一流の振る舞いを見せていた。彼が勝利した時、観客に向かって歓声をあげないようにと伝えていた。難しい感情の中にいただろう。勝つためにあのKOが必要だったのかもしれない。しかし、あのフィニッシュは衝撃的で怖いものだった。素晴らしい勝利だったが、さまざまな感情があっただろう」

 リングから場外に姿を消したコンラン。スタッフが慌てて駆け付けた中、ウッドは自分の勝利を誇るより相手を慮ったのだ。英公共放送「BBC」のデジタルラジオ局「BBC 5 Live Sport」公式ツイッターが投稿した試合後のインタビューでは「ヘビーなKOだったからマイケルが大丈夫であることを祈るよ。彼の姿を見ていない。治療を受けていたから、彼が無事であると祈るばかりだ。もし大丈夫なら控室に会いに行きたい」と話した。

 紳士的な振る舞いで称賛を浴びたウッド。病院に直行し、容体が心配されたコンランだったが、試合後にツイッターを更新。「私は大丈夫だ」などと無事をアピールしている。

(THE ANSWER編集部)




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