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葛西紀明、ライバルすら心酔する「史上最高」の価値 49歳五輪も「不可能じゃない」

平昌五輪のスキージャンプ男子ノーマルヒル決勝で21位となり、冬季史上最多8度目の出場を果たした葛西紀明(土屋ホーム)。個人ラージヒル、団体で金メダルを目指す45歳のレジェンドについて、米メディアは「ロックスター」と絶賛。ライバルも「ノリアキは史上最高」「スキージャンプと日本の偉大なアンバサダー」と心酔し、49歳で迎える北京五輪参戦も「不可能じゃない」という声すら上がっている。

葛西紀明【写真:Getty Images】
葛西紀明【写真:Getty Images】

史上最多8度目出場の45歳、宿敵たちが語った肖像「ノリアキは史上最高」

 平昌五輪のスキージャンプ男子ノーマルヒル決勝で21位となり、冬季史上最多8度目の出場を果たした葛西紀明(土屋ホーム)。個人ラージヒル、団体で金メダルを目指す45歳のレジェンドについて、米メディアは「ロックスター」と絶賛。ライバルも「ノリアキは史上最高」「スキージャンプと日本の偉大なアンバサダー」と心酔し、49歳で迎える北京五輪参戦も「不可能じゃない」という声すら上がっている。


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「Noriaki Kasai」の威光は輝きを増すばかりだ。ノーマルヒル決勝の1本目、葛西はK点越えの104.5メートルをマーク。16位で2本目に進出したが、2本目は99メートルと伸ばせず、21位で1種目めを終了。表彰台こそならなかったが、米スポーツ専門テレビ局「ESPN」では「冬季五輪のロックスターの1人、ノリアキ・カサイに出会う」と特集を展開し、脚光を当てている。

 1992年2月のアルベールビル五輪から8大会連続の五輪出場となった45歳について、「彼の息の長さの裏にどんな秘密が存在するのか思いを馳せることは自然なことだ」と紹介。その質問について、葛西は「強い心」と回答したという。強風吹きすさぶ、氷点下10度という極寒のジャンプ台でも「カサイ・エフェクト(効果)」は目撃されたと伝えている。

「(客席には)日本の国旗の数々がたなびいていた。観衆も体温を維持するために腕を組み、ほとんど動かなかった。カサイのジャンプの前には歓声が起こる。そして、沈黙する。彼は夜の空の合間に飛翔し、観衆は彼の無事のランディングを見届けると、再び大声で叫ぶ」

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