元日本代表主将・菊谷崇が現役最終戦 「運命」の瑞穂で完全燃焼「感謝でいっぱい」
「運命」の瑞穂のフィールドで16年のキャリアに幕…引退後は指導者転身へ
「さすがオレやな。逆転するんじゃないか」と菊谷はおどけたが「そうはうまくいかないけど、でも本当に楽しかった。いい試合だった」と振り返った。今後は指導者に転身する予定で、すでに国内チームから打診もあるという。「まずはコーチとして。今月中には決められると思う」と第二の人生を見据えた。
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最後は、人柄を表すように会場が閉まる直前まで残っていたファン一人ひとりのサイン、記念撮影に応じた。そのスタジアムは、トヨタ自動車時代に思い出の詰まった瑞穂だった。
「本来、チームとしては秩父宮がベストと思うけど、結果的にチームの順位の関係で、このグラウンドで終われたことは自分にとっては運命かな。今日の夜から禁酒も終わり。やっと飲めます。こんなのも僕らしいかな」
選手としての能力のみならず、ラグビー界で人望が厚く、慕われてきた37歳。最後は、快活な笑みを振りまいた希代の名選手は、チームメートの手で、慣れ親しんだ名古屋の夕空を4度、舞った。
(THE ANSWER編集部)