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元日本代表主将・菊谷崇が現役最終戦 「運命」の瑞穂で完全燃焼「感謝でいっぱい」

ラグビー・トップリーグの総合順位決定トーナメント第2節(パロマ瑞穂)は14日、現役最終戦となったキヤノンの元日本代表主将のLO菊谷崇がNTTコム戦の後半から途中出場。試合は32-38で敗れたが、チームの3連続トライなど猛追を演出するなど、16年間の現役生活を菊谷らしく完全燃焼で終えた。

現役最終戦に出場し、選手たちに胴上げされる菊谷【写真:編集部】
現役最終戦に出場し、選手たちに胴上げされる菊谷【写真:編集部】

途中出場で猛追演出、37歳のラストシーズンへ「禁酒」で調整「本当に楽しかった」

 ラグビー・トップリーグの総合順位決定トーナメント第2節(パロマ瑞穂)は14日、現役最終戦となったキヤノンの元日本代表主将のLO菊谷崇がNTTコム戦の後半から途中出場。試合は32-38で敗れたが、チームの3連続トライなど猛追を演出するなど、16年間の現役生活を菊谷らしく完全燃焼で終えた。

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 ノーサイドの瞬間、天を仰いだ。やり切った菊谷の充実感いっぱいの表情が、西日に光った。敵味方関係なく、がっちりと抱擁。試合にこそ敗れたが、完全燃焼した。「僕としてはチームの一員、選手としてこの日を迎えられて良かった。今日で引退する人は僕だけじゃないのに、こうして祝っていただいて感謝でいっぱいです」。気遣いの人らしく、周囲への感謝が口を突いた。

 菊谷は奈良県出身の37歳。御所工から大体大を経て、02年にトヨタ自動車入り。大学時代から活躍していた7人制代表から05年には15人制代表で初キャップも獲得。ジョン・カーワン体制の下、08年からキャプテンも務めた。11年にはワールドカップ(W杯)も経験。トップリーグでは史上4人目の150試合出場を達成するなど、ラグビー人気が過熱する前から長く日本を支え続けた。

 5月から禁酒を始め、残りの現役生活の完全燃焼に懸けてきた。チームメートが「みんなの中に特別な試合という想いがあった」と言うように、10-38と28点ビハインドの後半18分に投入されると、流れが一変した。最初の上原哲のトライを口火に怒涛の3連続トライ。体を張って声を出し、チームを鼓舞しながら、あと1トライ1ゴールで逆転という6点差まで追い詰めた。

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