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小6で144cm37kgの息子に「少しでも大きくなって」 保護者が食事でできるサポートは?

具体的には1日3食に加えて「小さな食事」を

 具体的には、1日3食に加えて、「小さな食事」である補食を何回か摂ります。補食で食べてほしいのが、先ほど挙げた炭水化物。おにぎり、餅、バナナなどを、補食として1日に2、3回食べるようにすると、成長のために必要なエネルギーを体にチャージできます。さらに、チーズや牛乳、ヨーグルトも一緒に食べると、たんぱく質やカルシウムも摂れるので、おすすめです。

 実を言うと、我が家の小学3年生の息子も体操と水泳、そして野球と、週6日は学校や地域のクラブで運動をしています。その割にはとても小食で、すぐに「お腹いっぱい」と言って箸を置きます。

 そのくせ、またすぐに「お腹が空いた」と言い始める。つまり、体は「エネルギーが足りない!」と認識しているのです。私もわかってはいるものの、「食事をしっかり食べへんから、そうなるんや!」とつい言ってしまい、恥ずかしながら親子喧嘩になります。

 このように手はかかりますが、今、回数を増やしてしっかり食べる習慣を身に着けておけば、もっと成長し、筋肉をつけたい年齢になったときに、「しっかり食べられる」ようになります。どうぞ、見守ってあげましょう。

 もちろん、食べるだけでなく「休養」、つまり睡眠をしっかりとることも忘れずに。睡眠も成長ホルモンの分泌を促します。長時間寝るだけでなく、深く寝ることが大切と言われています。就寝する数時間前からブルーライトを避ける、過ごす部屋や寝室の明かりを工夫するなどで、よく眠れる環境作りを心がけましょう。

 お子さんはまさに今、体がエネルギーと栄養を蓄え、グッと大きくなるタイミングを迎えています。しっかり食べられる、寝られることを頑張れるよう、サポートしてあげてください。

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(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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吉谷 佳代

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

江崎グリコ株式会社で健康食品開発や、スポーツサプリメントの研究開発に従事。その傍ら、多くのアスリート、学生スポーツ、ジュニアへの栄養指導、食育イベントに携わる。2013年に独立。以降、ジュニアからトップアスリートまで幅広い競技の選手に対し、栄養サポートを行う。現在、プロ野球・阪神タイガース、実業団女子バレーボール・JTマーヴェラスのチーム専属栄養士。過去には、シスメックス女子陸上競技部(2015~2020年)、Bリーグ・西宮ストークス(2014~2017年)、自転車ナショナルチーム(2013~2018年)をはじめ多くのプロ選手やジュニア選手の栄養サポート実績を持つ。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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