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初心者だらけの部活からバレー日本代表に 少年少女へ、西田有志はYouTube時代に思う「画面の先にいる選手は…」

バレーボール日本代表・西田有志が「THE ANSWER」のインタビューに応じ、未来を担う少年少女へ熱いメッセージを送った。中学時代は初心者だらけの部活に在籍しながら、日本を背負う逸材にまで成長。スマートフォンひとつでYouTubeを開けばなんでも情報が手に入る時代に「しっかりと数はこなした方がいい。画面の先にいる選手は絶対に数をこなしているはずですから」と次世代を担うバレー界、スポーツ界の子どもたちに成長のヒントを届けた。(文=藤井 雅彦)

バレーボール日本代表・西田有志が未来を担う少年少女へ熱いメッセージ【写真:松橋晶子】
バレーボール日本代表・西田有志が未来を担う少年少女へ熱いメッセージ【写真:松橋晶子】

スマートフォンひとつでなんでも情報が手に入る時代「数はこなした方がいい」

 バレーボール日本代表・西田有志が「THE ANSWER」のインタビューに応じ、未来を担う少年少女へ熱いメッセージを送った。中学時代は初心者だらけの部活に在籍しながら、日本を背負う逸材にまで成長。スマートフォンひとつでYouTubeを開けばなんでも情報が手に入る時代に「しっかりと数はこなした方がいい。画面の先にいる選手は絶対に数をこなしているはずですから」と次世代を担うバレー界、スポーツ界の子どもたちに成長のヒントを届けた。(文=藤井 雅彦)

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 日本人の成人男子の平均身長は170センチそこそこなのだから、186センチの西田有志が普通に街を歩いていれば文字通りに頭一つ抜けている。

 中学校時代、高校時代は高身長を武器にたくさんのスパイクを決めてきた。そこに最高到達点350センチという驚異の跳躍力も加わり、現在は日本代表の押しも押されもせぬエースとしてその名を世界に轟かせている。

 しかし、上には上がいる。Vリーグに所属する選手の平均身長は約190センチ。世界が変わり、立場が変わった。これには本人も笑うしかない。

「Vリーグでプレーするようになってから一気にチビになりました。みんな規格外にデカい。でもね、僕は普通に身長高いですから(苦笑)。この世界にいると錯覚します。普通に高いはずなのにな、って。たしかに周りと比べると低いし、バレーボールを生業にしているわけだから低いのが事実なんですけどね」

 例えば、人間は1年に1歳ずつ年を取っていく生き物で、年齢は数字が増えていく一方だ。身長も、20歳そこそこにもなれば多くの人がストップするだろう。抗えない成長曲線がほとんどである。

 反対に、伸ばせる部分もある。「脚力には自信があります」と豪語する西田の場合、セールスポイントは前述した跳躍力だ。助走の段階でスタートを切る一歩目から強く踏み込み、スパイクを放つ瞬間の爆発的なエネルギーにつなげている。

 変えられること、変えられないこと。どちらに力を注ぐべきか、答えるのは決して難しくない。

「競技性を考えると身長は重要ですが、すべてだとは思いません。周囲と比べて身長が低かったり、似たような境遇の人がいるとしたら、やりもせずにあきらめてしまうのはすごく悲しい。自分はVリーグに入ってからずっと身長が低いと言われている中で、やれることや勝負できることを増やそうと意識して取り組んでいます。逆に言えば強みにしたい、くらいに思っています」

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