[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

世界で関心が高まるベジタリアンアスリート 植物性食品はパフォーマンスにどう影響?

ベジタリアンアスリートに必要な3つの意識

 以上のことから、ベジタリアンアスリートは「食品の組み合わせ」「食事の量を増やす」「サプリメントで不足しやすい栄養素を強化する」の3点を意識することで、不足しやすいアミノ酸や微量栄養素を補っていくことが大切です。例えばタンパク質は食品によりアミノ酸組成が異なるため、いろいろな食品を組み合わせたり、植物性食品全体の摂取量を増やしたりすることで、筋肉量を増やすために必要なタンパク質の量を補うことが出来る、という考えです。

 プラントベース食とパフォーマンスとの関係については、更なる研究が必要です。しかし、ベジタリアンアスリートも、サプリメントを含めた食事計画を立てることで、筋肉量を増やし、ハイレベルのパフォーマンスを発揮できることが明らかになったことは、選手、そして栄養士をはじめ、選手をサポートするスタッフにとっても、心強いニュースだと思います。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

1 2 3

橋本 玲子

株式会社 Food Connection 代表取締役

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

ラグビーワールドカップ(W杯)2019で栄養コンサルティング業務を担当。2003年ラグビーW杯日本代表、サッカーJ1横浜F・マリノス(1999年~2017年)、ラグビーリーグワン・埼玉パナソニックワイルドナイツ(2005年~現在)ほか、車いす陸上選手らトップアスリートのコンディション管理を「食と栄養面」からサポート。また、ジュニア世代と保護者に向けての食育活動も行う。アメリカ栄養士会スポーツ循環器栄養グループ(SCAN)並びに、スポーツ栄養の国際的組織PINESのメンバー。アメリカ栄養士会インターナショナルメンバー日本代表(IAAND)として、海外の栄養士との交流も多い。近著に『スポ食~世界で戦うアスリートを目ざす子どもたちに~』(ベースボールマガジン社)

URL:http://food-connection.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
UNIVAS
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集