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「魚は体にいい」は本当か スポーツ栄養士が「もっと食べて」と推す理由

どの魚も「旬のもの」を選ぶと、安価な上に体にいい油が豊富

 どの魚も「旬のもの」を選ぶと、安価な上に体にいい油が豊富です。売り場に「今が旬!」と書いてあるものを探したり、魚屋さんに聞いたりして買い求めましょう。また、赤身の魚は日本人の食生活に不足しがちな、鉄も豊富。鉄が不足すると疲れやすくなるので、スポーツをする子どもたちはもちろん、貧血になりやすい女性や多忙なビジネスマンにも積極的に摂ってほしい魚。「肉のレバーは苦手」という人にもおすすめです。また、白身の魚は脂が少なく、胃もたれを起こしにくいので、夜遅い夕食やダイエットをしている中高年の食事にも向いています。

 体にいい脂と良質のタンパク質が摂れる魚は、老若男女問わず、どんどん食べてほしい食材。国内のトップアスリートたちも「肉よりも太りにくい」「コンディショニングに役立つ」と、魚を積極的に食べるようになりました。「今までほとんど魚を食べていなかった」という人は、まずは週2~3回、おかずに取り入れることを目標にしましょう。

 ちなみに、最初に肉の脂に関する健康上のリスクについて触れましたが、あくまで過剰に摂った場合の話。肉も魚も体に必要なタンパク源であり、それぞれに体に必要な栄養素がギュッと詰まっています。どちらがいい、悪いではなく、「どちらもまんべんなく食べる」が正解です。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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橋本 玲子

株式会社 Food Connection 代表取締役

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

ラグビーワールドカップ(W杯)2019で栄養コンサルティング業務を担当。2003年ラグビーW杯日本代表、サッカーJ1横浜F・マリノス(1999年~2017年)、ラグビーリーグワン・埼玉パナソニックワイルドナイツ(2005年~現在)ほか、車いす陸上選手らトップアスリートのコンディション管理を「食と栄養面」からサポート。また、ジュニア世代と保護者に向けての食育活動も行う。アメリカ栄養士会スポーツ循環器栄養グループ(SCAN)並びに、スポーツ栄養の国際的組織PINESのメンバー。アメリカ栄養士会インターナショナルメンバー日本代表(IAAND)として、海外の栄養士との交流も多い。近著に『スポ食~世界で戦うアスリートを目ざす子どもたちに~』(ベースボールマガジン社)

URL:http://food-connection.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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