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真冬に戦うトップリーグ選手も実践 風邪&インフル防ぐ「冬のコンディション管理術」

体を心から温めるとよい理由…「鍋」は効果てきめん

 栄養ついてはビタミンA・C・Eを多く含む食品と発酵食品を欠かさずに。これらの食品はもちろん、1年中必要ですが、免疫力が落ちないよう冬場のコンディション管理のために、特に「しっかり食べよう」と意識して摂ることが大切です。

 ビタミンはA・C・Eは鼻やのどの粘膜を丈夫にする、ウイルスと戦う力をつけるために必要な栄養素。これらは1日3食のなかで、緑黄色野菜(ほうれん草、にんじん、かぼちゃなど)や果物(みかん、いちごなど)、イモ類(じゃがいも、さつまいもなど)、ナッツ類(アーモンド、ピスタチオなど)をまんべんなく食べればOKです。

 発酵食品は発酵によって元の食品よりも栄養価が高くなったり、腸内環境を整え、免疫力アップをサポートしたりする働きがあります。摂り方のコツは腸内細菌全体のバランスを良くするため、納豆やヨーグルト、キムチ、漬物、チーズや味噌などいろいろな食材をまんべんなくとることです。

 なかでもヨーグルトに含まれる乳酸菌はメーカーや乳酸菌の種類が異なれば、期待できる効果も変わります。さらに、食べる人によっても、合う、合わないがあるので、いろんなヨーグルトを一定期間試してみて、「調子がいいな」と感じたものを食べるとよいでしょう。発酵食品は1日1回以上、摂ってくださいね。

 最後のポイント、体を芯から温めるとよい理由は、血流を促し、栄養を体の隅々まで運ぶからです。

 体を芯から温めるためには、食事がとても有効です。体を温める食べ物とは、「温かいのもの」と「温める食材を使っているもの」。代表的な食材が良質なタンパク質に、しょうがやねぎ、唐辛子。これらを料理に加えると、体を芯から温める一品のでき上がりです。

 代表的な料理はやはり「鍋」。なかには一人暮らしの選手もいるので、簡単に作れる鍋レシピはとても喜ばれます。市販の鍋用の調味料(キューブやレトルト)を使えば、カットした旬の野菜や魚、肉を入れるだけでおいしい鍋のでき上がり。しょうがやねぎ、ごまといった薬味を加えれば、ビタミン補給と体を温める作用もばっちりです。

 最後に、自炊をする選手たちに「うまそう!」と喜ばれたニラと豚肉を使った鍋を紹介します。豚肉とたっぷりのしょうがで体を温め、にらやもやし、ごまでビタミン類をしっかり摂ります。そして、ごま油はビタミンEを補える上、風味で食欲もアップしてくれます。お好みで味噌やキムチを加えれば、発酵食品も摂れてパーフェクト! 是非、食事のレパートリーに加えてくださいね。

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橋本 玲子

株式会社 Food Connection 代表取締役

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

ラグビーワールドカップ(W杯)2019で栄養コンサルティング業務を担当。2003年ラグビーW杯日本代表、サッカーJ1横浜F・マリノス(1999年~2017年)、ラグビーリーグワン・埼玉パナソニックワイルドナイツ(2005年~現在)ほか、車いす陸上選手らトップアスリートのコンディション管理を「食と栄養面」からサポート。また、ジュニア世代と保護者に向けての食育活動も行う。アメリカ栄養士会スポーツ循環器栄養グループ(SCAN)並びに、スポーツ栄養の国際的組織PINESのメンバー。アメリカ栄養士会インターナショナルメンバー日本代表(IAAND)として、海外の栄養士との交流も多い。近著に『スポ食~世界で戦うアスリートを目ざす子どもたちに~』(ベースボールマガジン社)

URL:http://food-connection.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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