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37歳、経験2年の元Jリーガーを採用 IT企業が古巣・札幌のスポンサーにまでなった背景

コンサドーレ札幌でエースとして活躍した内村さん。引退後もスポンサー企業の一員として関わりを持つ【写真:(C)2016CONSADOLE】
コンサドーレ札幌でエースとして活躍した内村さん。引退後もスポンサー企業の一員として関わりを持つ【写真:(C)2016CONSADOLE】

J1札幌のスポンサーになった理由「胸を張ってユニホームを着て欲しい」

 37歳。エンジニアとして一流を目指すには正直、もう遅いと言わざるを得ない年齢だとは互いに分かっていた。

「サッカーと同じで、下からどんどん優秀な社員、最初から試合に出られる人が入ってきて、チームから外さなければならない人も出てくる」。そんな中で、何ができるのか。面談終盤は進路相談のような雰囲気で、一緒にどう働いていくかに話が移っていた。

 コラボスタイルは2013年の立ち上げ当初から、多くの開発者が各地でリモート勤務をしていた。20年に新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言が発出された時も、その前から出社を一度禁止し、営業活動もフルリモートで行うことを社員に命じている。

 取引先からすると、対面で直接やり取りした方が安心できる。デメリットはあったが、「それによって落とす案件や商談があっても構わない」と安全を最優先した。理念でもある「ワークスタイルの未来を切り拓く」を自社から実践。結果的に、リモート対応はパートナー企業などからも好評を得ることができた。

 これまでにない、柔軟な働き方を考える同社だから、内村さんの強みも活かせる。その取り組みの1つが、古巣であるJ1コンサドーレ札幌のスポンサー企業になることだった。

 きっかけは、松本社長がツイッターで繋がっている経営者などのアカウントを、研究熱心な内村さんもフォローしたこと。偶然、そのうちの1人が大ファンだった。「うっちーからフォローされたんだけど、コラボスタイルに入ったの?!」。その興奮具合に、連絡を受けた松本社長も驚くしかなかった。

 その後、内村さんがイベントの写真撮影でユニホームを着用した姿を見て、松本社長は感動した。「腕を組んでポーズを決めた内村がめちゃめちゃカッコ良かったんですよね……これは胸を張ってユニホームを着てほしいと思った」。その日のうちにスポンサーになると決めていた。

「内村を応援すると考えた時、コンサドーレを丸ごと応援した方がいいと思ったのが始まりです。会社としても、内村がユニホームを着られた方がいいし、気持ちの問題としてきちんとスポンサーとして関わった方がいい。内村の発言もバージョンアップされていくと思いますが、重みが違ってくる。個人的に内村を応援しているのと、会社としてスポンサーになるのは意味合いが全く違う。迷いはありませんでした」

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