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「正直、手も足も出ない」から4年 突きつけられた現実…北欧に渡った姉妹が再び挑む五輪

スウェーデンの女子リーグで戦う姉・葵【写真:永山礼二/アフロ】
スウェーデンの女子リーグで戦う姉・葵【写真:永山礼二/アフロ】

日照が3時間まで減る町で…変わった常識「特別に考えなくなった」

 同じ思いから日本を飛び出したのが、1学年下の妹・紅音だ。北京五輪の翌年、2023-24シーズンに世界最高峰の北米プロリーグへ挑戦したのを皮切りに、昨季からは姉と同じスウェーデンで戦う。かつては姉と同じくDFだったが、代表落ちした平昌大会の後にFWへ転向。昨年の五輪最終予選でも3試合で2ゴール4アシストを記録するなど、瞬く間に日本のエースとなった。

「私自身、エースとしての自覚を持っているわけじゃない。メディアに取り上げられることで頑張らないとと気持ちを奮い立たせている面があるんです。ホッケーを見た誰もがそう思う選手になるために」

 現在所属するのは、北極圏にほど近い街を本拠地とする「ルレオ」だ。北緯65度。北海道最北端の稚内が北緯45度だから、それよりはるか北にある。最も短い時には1日の日照が3時間ほどまで減る町で、地道にホッケーと向き合ってきた。

「4年前は、体の大きさだったり、リーチが長い選手とやる時に構えてしまう部分があって……。なかなか思うようにできないことが多かった。でも海外でプレーすることで、国際試合の中で構えてしまうことがなくなった。国内でやってると、海外の選手とやる時に焦るんです。海外の選手は体の強さも、判断の速さも違うので。特別に海外の試合というのを考えなくなったのが、私の中で一番大きいことですね」

 リーグでは姉妹対決もあった。姉・葵は「試合中は妹だから意識するとかはないですし、お互いの試合をYouTubeで見たりもするんですけど……」と笑う。「日本とは時間が合わないので、姉妹で結構連絡はします、たまに電話もしますし。もうちょっとシュート打てばとか、日本語で言い合えるので」。拠点を置く北海道・苫小牧では、一緒に住んでいた2人。「ケンカもしますよ」と口にするが、日本のために力を合わせる時がやってきた。

(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)

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