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高校の部活で挫折したバスケ選手 環境に違和感、転校を決断し切り開いたプロへの道

同じ境遇の部活生へ「自分だけ見てればいい」

 最後に「もし自分と同じような悩みや境遇に苦しんでいる人がいたら何を伝えますか?」と小室に問いかけた。

「高校を辞めた時、周りの人にもSNSでもいろいろと言われました。でも僕は、開志国際から中途半端に逃げたわけではありません。まずは自分の意志で真剣に取り組んで、それでも駄目だったから辞めました。真剣にやって駄目なら仕方ないと思うんです。まずは全力で取り組まないと、自分にとって本当に必要か、必要じゃないのか分かりませんから。

 高校を辞めたとしても後になればなんてことないですし、そこで嫌な思いをした分は必ず強くなれます。だから僕はもう怖いことがありません。それは失敗とか挫折があったからです。周りの目や印象が気になっても吹っ切れたらいいと思います。人の言うことばかり気にする必要もありません。それこそ僕が網野さんに言われたように、『自分だけ見てればいい』と思います」

 心が折れて夢を諦めても、その気になって立ち上がればプロになれる。プロで活躍できる。小室は今後の自身のキャリアで、その姿を示していく。

(笠川 真一朗 / Shinichiro Kasakawa)

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笠川 真一朗

1994年生まれ、奈良県出身。龍谷大平安高の野球部マネージャーとして2011年夏の甲子園に出場。立正大学でも野球部マネージャーを務めた。卒業後は百貨店勤務からお笑い芸人の道に進んだ異色のキャリアの持ち主。現在はスポーツライターとして活動し、野球を中心に取材の幅を広げている。

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