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指名漏れから10年…「由伸2世」の今、現役復帰の理由 32歳、再び全国へ 谷田成吾が歩けば道になる

慶大時代の谷田、背番号24をつけ「由伸2世」と呼ばれた【写真:産経新聞社】
慶大時代の谷田、背番号24をつけ「由伸2世」と呼ばれた【写真:産経新聞社】

ビジネスと両立させて奮闘 3番で強打は健在、クラブチームの裾野拡大にも関心

 きっかけは意外なものだった。「何か趣味的なものを見つけたいなと思って」。拍子抜けするほどあっさりとした理由を屈託のない笑顔で明かした。

「(引退後は)ずっと仕事だけだったので。体も動くし、何かないかと考えたら『野球やればいいじゃん』って。ちょうど全川崎クラブのグラウンドが多摩川の河川敷にあって、家から自転車で5分くらいの近さだったので、『じゃあやれるじゃん』って」

 早速チームのインスタグラムにDMを送った。アマ球界の元スター選手から突然のコンタクト。関係者から返ってきた答えは「いたずらかと思った」。

 やると決めた以上は本気で打ち込んでいる。1983年創部のチームはクラブチームの日本一を決める「全日本クラブ選手権」の出場を目標に活動。19歳から37歳まで、職業も大学生から社会人までさまざまだ。

 若手の中には「谷田成吾」を知らない者も多い。「谷田さん、元からそんなに肩弱いんですか?」といじられるが、「3番」として本塁打を放ち強打は健在。今年はコーチも兼任し、チームの運営にも携わっている。

 クラブチームの環境をもっと良くしたいというモチベーションは強い。アマ野球は社会人かプロを目指す以外に仕事をしながらできるのは草野球くらい。

「本気で仕事しながら、できる限り野球を一生懸命やる環境が増えたらいいな。例えば地域貢献も絡めてスポンサーを集め、月数万円でも報酬を出して副業のようにプレーするみたいな」。そんなビジョンを描くのもビジネスを成功させてきた経験が大きい。

 週末は河川敷で泥にまみれているが、平日の顔は爽やかなビジネスマンだ。

 25歳で引退後、一般企業を経て、26歳だった2019年12月に古巣・徳島インディゴソックスの球団代表に就任。赤字だった球団を就任1年目から黒字化させるなど3年間手腕を発揮し、現在は2024年10月に創業した株式会社Habiny(https://habiny.co.jp/)の取締役を務める。

「日本経済に微力でも貢献したいし、社員とその家族が幸せになってほしい」。そんなゴールを掲げ、マーケティング支援を通じた企業の販売促進や、製造業・医療・運送業などに特化した採用支援の最前線に立ち、事業を拡大。徳島で採用に苦戦した経験も、今ビジネスに活きている。

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