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日本バスケは「トムさん」の遺産をどう生かすか HC電撃交代、別れは突然…苦楽を共にした常連組2人の想い

新たに指揮官に就いた桶谷大ヘッドコーチ(左)や吉本泰輔アシスタントコーチ(右)ら【写真:長嶺真輝】
新たに指揮官に就いた桶谷大ヘッドコーチ(左)や吉本泰輔アシスタントコーチ(右)ら【写真:長嶺真輝】

ホーバス体制の遺産をどう生かすか

 桶谷HCが、選手に対して「トムさんのバスケットからいい部分を引き継ぎ、個の良さを出しながらチームとしてまとまっていこうという話をしました」と言ったように、ホーバス体制の遺産をどう次に生かしていくかは重要なポイントだ。スペース&ペース、積極的なペイントアタックと3ポイントシュート、アグレッシブなディフェンスなど、全体のサイズが小さい日本が世界と戦う上では欠かせない要素は多い。

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 西田と馬場も、今後に生かすべきポイントははっきりしている。

 西田が強調したのは「役割の明確さ」だ。シューターやハンドラー、ディフェンダーなど、主たる役割が時々で変わっても順応し、与えられた仕事に応えることで代表における居場所を築いてきた。「役割が明確なのはトムさんの良かったところ。そこを理解した上で、淡々と忠実にやってきました」と成長の糧にし、新体制でも「求められたことに応えたいです」と意気込む。

 桶谷体制では「ポジションレス」という言葉も聞かれ、各々が担う役割の幅が広がると見られるが、西田の引き出しの多さがあれば十分に存在感を発揮できるはずだ。

 一方、馬場はホーバス氏について「日本のバスケは世界で戦えることを証明してくれた監督」と評する。国際舞台で得た自信は、体制が変わっても揺らぐことはない。「彼とやってきたことに自信を持ち、それが、さらなる飛躍の土台になったらいいなと思っています」と次のステージを見据える。

 16チームを4グループに分けてリーグ戦を行うFIBAワールドカップ2027アジア地区1次予選において、現在日本はグループBで2勝0敗の首位。勝敗数は2位の韓国と並ぶ。沖縄サントリーアリーナで2月26日に3位の中国、3月1日に韓国と対戦するが、7月には両国とアウェーで試合をするため、今回のホーム2連戦は是が非でも白星が欲しいところだ。1次予選の戦績は2次予選に持ち越されるため、なおさら重要度は高い。

 体が強い中国と韓国の選手に対して、西田は「フィジカルで負けちゃいけない。FIBAの笛にアジャストしながら、自分から当たりに行きたいです」と気合を入れる。馬場は長崎ヴェルカのチームメートであり、韓国代表のエースでもあるイ・ヒョンジュンに対するディフェンスについて「自分が守れないんだったら、負けるくらいの思いでやっていきたい」と強い気持ちで挑む。

 桶谷HCの下で再始動したアカツキジャパン。これまでの積み重ねを途切れさせることなく、さらなる進化につなげるためには、西田や馬場らホーバス体制の継承者が担う役割は大きいだろう。

(長嶺 真輝 / Maki Nagamine)

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