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リオ五輪銀メダルでもミスはあった リレー日本に問われるアンダーハンドパスの対応力

陸上の世界リレー(日産スタジアム)は11日、男子400メートルリレー予選で日本(多田修平、山縣亮太、小池祐貴、桐生祥秀)は38秒59の3位でゴールしたが、バトンパス違反による失格。予選敗退となった。3走の小池から4走の桐生の間で起きた、まさかのバトンミス。東京五輪で金メダルを狙う日本にとってどんな課題が残ったのか。アテネ五輪1600メートルリレー4位でスプリント指導のプロ組織「0.01」を主催する伊藤友広氏に聞いた。

桐生祥秀と小池祐貴【写真:Getty Images】
桐生祥秀と小池祐貴【写真:Getty Images】

どうすればバトンミスは防げた? まさかの失格に見た“お家芸”の難しさ

 陸上の世界リレー(日産スタジアム)は11日、男子400メートルリレー予選で日本(多田修平、山縣亮太、小池祐貴、桐生祥秀)は38秒59の3位でゴールしたが、バトンパス違反による失格。予選敗退となった。3走の小池から4走の桐生の間で起きた、まさかのバトンミス。東京五輪で金メダルを狙う日本にとってどんな課題が残ったのか。アテネ五輪1600メートルリレー4位でスプリント指導のプロ組織「0.01」を主催する伊藤友広氏に聞いた。

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 地元開催で優勝が期待された世界リレー。日本男子に待っていたのは、まさかの結末だった。伊藤氏はレースをこう振り返る。

「個々の走りは素晴らしかったです。3走の小池選手までの流れは良かったし、桐生選手もバトンミスして加速がうまくいっていないはずなのに走りは凄かった。加速後に減速し、再び加速しなければいけない。あの状況からあのスピードではなかなか走れない。にも関わらず、速い選手が揃うアンカーで追い込むような走りをしていた。それほど価値のある走りだったと思います。

 順当にバトンパスができていれば、1着の米国(38秒34)に先着し、38秒を切っていた可能性も十分にあったと思います。日本が過去に37秒台を出したことは3度しかありません。6月に日本選手権、9月の世界選手権を見据えている日本を含め、各国ともにシーズン序盤の準備段階にあたる時期ですが、そんな中で日本はかなりクオリティの高い選手が揃っていたと思います」

 しかし、お家芸ともいえるアンダーハンドパスによるバトン渡しのミスが命取りとなり、まさかの失格となった。原因については小池のバトンを持つ位置が真ん中になったこと、桐生がよろけて意思疎通が取れずに距離感が詰まったことなどが挙がっているが、伊藤氏は過去の例を引き合いに出し、ミスの対応策について解説した。

「実はリオデジャネイロ五輪の400メートルリレーも銀メダル獲得と37秒60というアジア記録によって目立つことはありませんでしたが、小さなミスがあったんです。1走の山縣選手から2走の飯塚選手にバトンを渡す際、一度空振りしてもたつく場面がありました。しかし、タイムをそれほど落とさずにゴールができたのは、一度空振りしても慌てることなく、2走の飯塚選手は手をそのままの位置で待ち、1走の山縣選手ももう一度、収めにいったこと。互いに『絶対に収める、渡してくれる』という信頼がありました。

 これだけでなく、今回の小池選手ほどではありませんが、バトンを受け取った飯塚選手はやや真ん中寄りにバトンを持っていました。こういう時の修正方法は2つあるとされています。一つは走りながらジリジリと持つ位置をずらすこと、もう一つは渡す直前にさっと持ち直すこと。飯塚選手はバトンを渡す段階でしっかりと修正していました。選手たちは今まで明かしてきていませんが、こうした背景があって小さなミスがありながらも銀メダル獲得に結び付いたのではないかと思っています」

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伊藤 友広

国際陸上競技連盟公認指導者資格(キッズ・ユース対象)。

高校時代に国体少年男子A400mにて優勝。アジアジュニア選手権の日本代表に選出され、400m5位、4×400mリレーではアンカーを務め優勝。国体成年男子400mで優勝。アテネ五輪では4×400mに出場。第3走者として日本過去最高順位の4位入賞に貢献。元200メートル障害アジア最高記録保持者の秋本真吾氏とともにスプリント指導のプロ組織「0.01」を主宰し、全国の子供たちを対象としたかけっこ教室などを手掛けている。
http://001sprint.com/

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