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「大庭雅、頑張ってる」 30歳スケーターが誇る超異例の道のり 「跳べなくなる」不安越え14度目全日本へ

フィギュアスケートの西日本選手権が2日、滋賀・木下カンセーアイスアリーナで行われ、女子の大庭雅(東海東京FH)がフリーで97.58点をマーク。合計147.51点で6位に入り、全日本選手権(12月、東京・国立代々木競技場)の出場を決めた。30歳になっても挑戦を続け、自身14度目となる国内最高峰の舞台に向かう。

西日本選手権で6位に入った大庭雅【写真:中戸川知世】
西日本選手権で6位に入った大庭雅【写真:中戸川知世】

フィギュアスケート西日本選手権

 フィギュアスケートの西日本選手権が2日、滋賀・木下カンセーアイスアリーナで行われ、女子の大庭雅(東海東京FH)がフリーで97.58点をマーク。合計147.51点で6位に入り、全日本選手権(12月、東京・国立代々木競技場)の出場を決めた。30歳になっても挑戦を続け、自身14度目となる国内最高峰の舞台に向かう。

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 フィニッシュのポーズを取った時、覚悟していた。「正直、全日本は難しいだろうな…」。ジャンプにミスが出て、フリー97.58点は目標の100点に届かず。それでも、氷上の女神は大庭を見放さなかった。

「出し切れなかった。もうちょっとできたなって思います」などと話した数分後。後続の選手がスコアを伸ばせず、全日本進出となる8位以内が決まった。「私、入りました」。1日のショートプログラム10位から逆転。その声は、少し震えていた。

 4月から仕事の比重が大きくなり、氷に乗る時間は激減した。「トリプル(3回転ジャンプ)を跳べなくなると思っていた」。練習不足を補うため、8時間のデスクワークをこなした後にジムで陸上トレーニングを行うなど、懸命の調整を続けてきた。

「4月の自分では考えられなかった。『大庭雅、頑張ってる』って思って。自分で言うのもなんだけど、誇りに思っています」

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