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時代の半歩先をいく世界大会「ARK LEAGUE」 BMX王者・内野洋平が込める熱い思い

内野は熱い思いを口にする【写真:荒川祐史】
内野は熱い思いを口にする【写真:荒川祐史】

過去5大会中3度の優勝「働きながら勝つっていうのが気持ちいいんですよ」

 時代の半歩先をいく嗅覚の良さと行動力は、見事の一言だ。今回から仲間入りした「BRAKE ARK」は、ブレイキンがパリ五輪の追加種目候補になってから開催される初めての世界大会。国内外からの注目は否が応でも高まる。

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 そんな注目の大会でこだわるのは、レベルの高さだ。招待選手として「基本的には世界トップライダー、トップスケーター、トップダンサーは全員呼んでいます」と内野。「世界一決定戦を謳うのであれば、レベルは求めていきたい」と語るなど、オーガナイザーとしてクオリティーの維持は妥協しない。「オーガナイザーってめっちゃ大変なんですよ」という中、内野は2015年と17年を除く3大会で優勝してみせた。それは「FLAT ARK」で優勝することが「他の大会で勝つよりも、自分の中では1個抜けているから」だと話す。

「働きながら勝つっていうのが気持ちいいんですよ。大会までの準備も大変だけど、大会中は自分で現場を見ながら動く。会場をずっと走り回っています。でも、そういう中で勝つと、自分で『よし、一番カッコいい』って思える(笑)。写真を見ると、他の世界大会で優勝する時より、圧倒的に目の下のクマが多いけど、どの大会より満足感が大きいというか」

 オーガナイザー業がどれだけ忙しくなっても、内野にとって選手としての出場を辞めるという選択肢はない。2013年には「『FLAT ARK』がなくなる時は、僕が選手ではなくなる時です」とまで宣言しているという。

「プロじゃなくて、アマチュアでもいいから、大会に出続けている人間がオーガナイザーをすることに意味がある。あと、やっぱり今は世界のトップでいないと説得力がない。世界を獲って初めて発言権を持てる部分もあるので。まだまだ頑張らないといけないです。しかも、BMXフラットランドがパリ五輪の追加種目になる可能性がありますから、とりあえず、そこで金メダル獲らないといけないですよね。

 パリもそうなんですけど、その次のLA五輪にも行きたいなって。やっぱりLAはストリートスポーツの本場なんで、五輪の舞台で本場を感じたいです。僕の今のビジョンにはLA五輪まで入ってますよ」

 パリ五輪が開催される2024年には42歳、そしてロサンゼルス五輪が開催される2028年には46歳を迎えるが、“オリンピアン宣言”をした内野の目は真剣そのものだ。1歩も2歩も、もしかしたら10歩以上も先の未来かもしれないが、その視線の先には五輪で表彰台のてっぺんに立つ自身の姿が、確かに見えているようだった。

(THE ANSWER編集部)

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