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「オシムさんを超えさせてくれ」 偉大な師の背中追う“通訳出身”J2監督の挑戦

6月17日、味の素スタジアムでは、J2で上位に位置する東京ヴェルディと愛媛FCが白熱の攻防を繰り広げた。

名将の仕事ぶりに惚れ、監督を目指した間瀬氏

「オシムさんを超える方法を見つけた」――間瀬秀一

 6月17日、味の素スタジアムでは、J2で上位に位置する東京ヴェルディと愛媛FCが白熱の攻防を繰り広げた。

 前半は、スペインから知将ミゲル・アンヘル・ロティーナを迎えた東京Vが完全に主導権を握る。しかし後半に入ると流れは一変した。システムを微調整した愛媛の前がかりのプレッシングが機能し始め、逆転に成功。一度は追いつかれたが、再度突き放す。最終的にはアディショナルタイムにPKを獲得した東京Vが追いつき、3-3で引き分けた。特に終盤にかけて、ボール保持者を後ろの選手たちが次々にフルスプリントをかけて追い越していく戦い方は、まるでイビチャ・オシム時代のジェフユナイテッド市原(現千葉)そのままだった。

「ここは愛媛ではなく、東京です。ホームチームが立ち上がりから勢いをつけて攻め込んでくる。しかも濡れたピッチ。分かっていたけれど、止められなかった。しかし後半は、高い位置でボールを奪い、奪い切ってから速い攻撃ができた。引き分けは、妥当な結果だったと思います」

 ご存知の通り、愛媛を指揮する間瀬秀一監督は、ジェフ時代にオシム監督の通訳を務めた。師と仰ぐオシムの素晴らしい仕事ぶりを見て、自ら監督を目指すことに決めた。

 師が偉大なのは、誰もが知っている。だが間瀬は、それを承知でなんとか超えようと考えた。

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加部 究

1958年生まれ。大学卒業後、スポーツ新聞社に勤めるが86年メキシコW杯を観戦するために3年で退社。その後フリーランスのスポーツライターに転身し、W杯は7回現地取材した。育成年代にも造詣が深く、多くの指導者と親交が深い。指導者、選手ら約150人にロングインタビューを実施。長男は元Jリーガーの加部未蘭。最近東京五輪からプラチナ世代まで約半世紀の歴史群像劇49編を収めた『日本サッカー戦記~青銅の時代から新世紀へ』(カンゼン)を上梓。『サッカー通訳戦記』『それでも「美談」になる高校サッカーの非常識』(ともにカンゼン)、『大和魂のモダンサッカー』『サッカー移民』(ともに双葉社)、『祝祭』(小学館文庫)など著書多数。

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