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ドローに終わった全勝対決、今後のヘビー級戦線はどうなる? 現地記者が徹底解説

停滞していた米国の最重量級に活気が戻ってきた

 ともあれ、米国でも久々に大きな注目を集めた一戦で、ヘビー級らしい豪快なファイトが展開された意味は大きい。ウラディミール、ビタリのクリチコ兄弟(ウクライナ)に支配されていた時代は沈滞していた最重量級に、再び活気が戻りつつある。

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 今戦はヘビー級戦としては2002年のレノックス・ルイス(英国)対マイク・タイソン(米国)戦以来初めて米国内でPPV中継され、普段はNBAのロサンゼルス・レイカーズの本拠地としても知られる大アリーナに1万7698人のファンが集まった。リングサイドにはフロイド・メイウェザー、ゲンナジー・ゴロフキン、イベンダー・ホリフィールドといった多くの新旧王者がかけつけて豪華絢爛。この日にステイプルスセンターを訪れたファン、関係者は、激しい戦いとビッグファイトの雰囲気に酔いしれたはずである。

「ヘビー級が活性化しているのだから、ボクシング界の未来は明るいよ」

 肩書き上はワイルダーのプロモーターであるルー・ディベラは、試合後にそんな風に述べていた(注・実際にワイルダーのプロモートを行っているのは大物アドバイザーのアル・ヘイモン)。ディベラの大言壮語はいつものことだが、実際にはまだホリフィールド、マイク・タイソン(アメリカ)、レノックス・ルイス(イギリス)らが凌ぎを削った90年代の盛り上がりには遠く及ばないのは事実ではある。ただ、例えそうだとしても、ヘビー級がより興味深い方向に向かっているのは間違いあるまい。

 現代の中心になっているのは、ワイルダー、フューリー、そしてWBA、IBF、WBO王者アンソニー・ジョシュア(英国)の3人。一撃必殺の破壊力を持つワイルダー、心身のトラブルから立ち直った問題児フューリーという個性派が、ロンドン五輪の金メダリストでもあるエリート王者ジョシュアを追いかける構図は見応えがある。

 ワイルダー対フューリー戦に関して1つだけ残念なのは、周囲が思い描いた4団体統一のシナリオが先に進まなかったことだ。米英新旧王者対決の勝者が、デビュー以来22戦全勝21KOの快進撃を続けてきたジョシュアとの最終決戦に臨むのが最もわかりやすい形。しかし、ここで決着がつかなかったことで、“4団体統一のシナリオ”はより混沌とした感がある。そして、だからこそ、ヘビー級3強の来年以降のマッチメークはより重要になってくるのだろう。

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杉浦 大介

1975年、東京都生まれ。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、ボクシング、MLB、NBAなどを題材に執筆活動を行う。主な著書に「日本人投手黄金時代 メジャーリーグにおける真の評価」(KKベストセラーズ)、「イチローがいた幸せ」(悟空出版)。

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