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大坂なおみ、WTA記者が見た“68位上昇の奇跡”の軌跡「一発屋で終わるとは思えない」

コートニー・グエン記者 【写真:小林 靖】
コートニー・グエン記者 【写真:小林 靖】

「ナオミは完璧主義者」―さらなる進化へ理解すべき今後の鍵

 アリナ・サバレンカ(ベラルーシ)もそうだが、この2人はパワーに恵まれている。サーブ、フォアハンドが群を抜いて強いため、ユース時代はこれだけで勝ててしまう。コーチもドンドン行けと言うので、それ以外が伸びなくなる。特にコンディショニングの面で。ナオミの場合まだ若いし、女性であるから体つきも変わる。

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 今回のオフを過ごしたように、体の強化を徹底的にやると精神的にも変わる。テニスへのアプローチが根本的に変わる。ただインディアンウェルズでの優勝、マイアミでのセリーナ相手に勝利、この2つは相当自信になったと思う。当然野心もあるが、しっかりしているし、落ち着いている。人に敬意を払う。こういった人としての面も成功につながっていると思う。

 全米オープンでのパフォーマンスは本当に良かったが、彼女のピークはまだまだあんなものでは無いと思う。特に女子ツアーの場合、パフォーマンスを維持するのは難しい。毎試合ベストでは挑めない。毎回15本のエースやフォアがバンバン入る訳じゃない。そこで重要になってくるのは自分が「B」「C」レベルのパフォーマンスしか発揮できない場合どこまで通用するか。

 ナオミはその答えを東京(東レ・パンパシフィックオープン)、北京で出したと思う。特に北京で、肉体的に、精神的にも疲労困憊している中でセミファイナルまで行けたのは見事だった。調子が良い時には誰でも勝てる。大事なのはベストではない状態でどれだけやれるかだ。ただ、ナオミは完璧主義者なので、それを理解できるかが今後の鍵になる。

 そういった意味でもサーシャの存在は大きい。来シーズン、ナオミへのプレッシャーも期待もさらに強まる。全豪、アジアで始動した後、インディアンウェルズの防衛、さらにクレー、グラスでの大会が続く。ナオミのクオリティは間違いなく一流だが、毎回100点満点のテニスはできない。そこを自分で理解すること。

 ナオミはテニスが純粋に好きなように思える。有名になるため、雑誌の表紙に載ったり映画のプレミアに呼ばれたりするるためにテニスをやっている訳ではない。スランプしたとしてもテニス以外の影響でスランプするとは思わない。中には有名になって舞い上がって我を忘れる選手もいるが、ナオミはそういったタイプではないと思う。

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