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「自分がされて嫌なことはしたくない」 2冠田中希実、余裕の優勝を許さない「正々堂々」の精神

女子5000m決勝を走る田中(右)、自ら勝負を仕掛けた【写真:奥井隆史】
女子5000m決勝を走る田中(右)、自ら勝負を仕掛けた【写真:奥井隆史】

世界陸上へケニア合宿「メダル争いをイメージしながら練習してもいいのかな」

 昨年は本職ではない800メートルにも出場して2位。今年は1500メートル、5000メートルに絞った。「3冠を狙う大会にしてもよかったけど、やっぱり一戦、一戦に。1500メートルと5000メートルという世界に出ていける種目で明確に自分の力を確かめたかった」。その上できっちり2年連続の2冠だ。

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 海の向こうでは、2日にフェイス・キピエゴン(ケニア)が1500メートルで世界記録(3分49秒11)を樹立。東京五輪で連覇し、昨年世界陸上も制した女王がさらに前に進んだ。田中は「(1500メートルの)優勝後にニュースを見ました。もっと大きな目標があるのが嬉しい。これで満足せずもっとチャレンジができる」と歓迎する。

 2種目とも今大会での代表内定はならなかったが、期間内に参加標準記録を切れば内定。世界ランクでも世陸切符獲得の可能性が残っている。今後はケニア合宿などを経て、7月のアジア選手権、8月のブダペスト世界陸上に向かう。今まで自信を持てずにいた日々もあったが、世界陸上のメダル争いにも触れた。

「(5000メートルで)いかに入賞を目指せるかが最低限。メダル争いにも絡んでいけるか。まだメダル争いは現実的にイメージできないけど、イメージしながらこれから練習してもいいのかなと思う。凄く自分の力に自信を持てた大会になった。ラスト2000メートルくらいのペースを(レース全体の)平均にするのが世界。最後まで世界と戦えるように力をつけたい」

 自ら動いたから収穫が大きくなった日本選手権。真夏のブダペストへの挑戦は続く。

(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)

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