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史上初の双子POに敗れた岩井明愛へ 母の言葉なき配慮「わざわざ余計なことは言いません」

女子ゴルフの国内ツアー・RKB×三井松島レディス最終日が14日、福岡CC和白C(6299ヤード、パー72)で行われた。双子の岩井明愛、千怜(ともにHonda)が通算11アンダーで並び、昨季の年間女王・山下美夢有(加賀電子)も含めた3人でプレーオフ(PO)に。史上初の姉妹によるPOを妹の千怜が制し、昨年8月以来のツアー通算3勝目を挙げた。明愛が4月に初優勝し、同一年度の姉妹Vも史上初。母の日に最高のプレゼントとなったが、複雑な気持ちで見守った母・恵美子さんは敗れた明愛にも配慮を忘れなかった。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平)

RKB×三井松島レディスで最終日を戦った岩井千怜(左)と明愛【写真:Getty Images】
RKB×三井松島レディスで最終日を戦った岩井千怜(左)と明愛【写真:Getty Images】

RKB×三井松島レディス最終日

 女子ゴルフの国内ツアー・RKB×三井松島レディス最終日が14日、福岡CC和白C(6299ヤード、パー72)で行われた。双子の岩井明愛、千怜(ともにHonda)が通算11アンダーで並び、昨季の年間女王・山下美夢有(加賀電子)も含めた3人でプレーオフ(PO)に。史上初の姉妹によるPOを妹の千怜が制し、昨年8月以来のツアー通算3勝目を挙げた。明愛が4月に初優勝し、同一年度の姉妹Vも史上初。母の日に最高のプレゼントとなったが、複雑な気持ちで見守った母・恵美子さんは敗れた明愛にも配慮を忘れなかった。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平)

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 史上初の姉妹によるプレーオフ。見守っていた母・恵美子さんの胸は締め付けられるようだった。

「どっちが勝っても、負けてもいいという複雑な気持ちで見ていました。どちらかに勝ってほしいという想いはなかったです。『とにかく頑張って』という気持ち」

 8歳で姉妹一緒に始めたゴルフ。父・雄士さんは公務員、母は看護師だった。雄士さんが姉妹のレベルアップに繋がる情報集めに奔走した一方、生活面をサポートした恵美子さん。千怜は「仕事で忙しいのに帰ってきてご飯を作って、洗濯をして、私たちの学校の書類とかいろいろある中でもいつも元気にしていた。本当に逞しい」と感謝と尊敬の念は尽きない。

 姉妹は2021年6月にプロテスト合格。ツアーではスタート時間が異なることが多い。ホテルから会場への送り迎えは往復することも。この日の最終日は首位タイの明愛が最終組、4打差7位で出た千怜がその3組前。30分違いでも父が千怜を、母が明愛を乗せてハンドルを握った。「最終日はスコアが心配な方につくんですよ」と恵美子さん。ラウンド中は両親とも千怜についた。

千怜「母がいてくれると気持ちが明るくなったり、いつも試合で疲れている時に来てくれたりすると凄くリラックスできる。雰囲気も和らぐ感じがします」

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