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“最強軍団”NZに7点差惜敗の真相 ラグビー日本代表、数字が示す進化とW杯への課題

BKで今後のカギを握るライリーとフィフィタ

 好調を維持するリーチとのFLコンビの活躍が、ここから挑むイングランド、フランスという強豪との決戦でもキーになるのは間違いない。ここに、ピーター・ラブスカフニ(S東京ベイ)、ビンピー・ファンデルバルト(浦安D-Rocks)、ベン・ガンター(埼玉WK)という調整中のメンバーが戻ると、バックロー(セカンドロー)のポジション争い、攻撃&防御力は飛躍的に厚みを増すことになる。オーストラリアAに続き、オールブラックス相手にも突進力を証明したNO8テビタ・タタフ(東京サントリーサンゴリアス)の縦の強さも大きな武器になる。

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 BK(バックス)では、オーストラリアA戦から引き続きライリー、フィフィタが、オールブラックス相手にも通用する防御突破を見せたが、ランプレーで活躍してきたライリーが前述したようにキックを使うシーンが飛躍的に増えたことで、防御側に従来以上のプレッシャーをかけることに成功している。

 同時に、フィフィタとのコンビネーションで攻める選択を増やしているために、防御にこの2人のアタッカーのどちらをマークするべきかという重圧をかけているのも、今回のテストマッチでの戦術の進化だ。いずれかの選手を囮に使うことが、イングランド戦、フランス戦でも防御の突破口になれば、興味深い結末も期待できる。

(吉田 宏 / Hiroshi Yoshida)

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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19、23年と7大会連続で取材。

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