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岩井千怜は「背中」、竹内美雪は「左目」 女子ゴルファーの言葉に感じたヒントの数々

小祝さくら、勝みなみも…修正の日々でどうしようもない時も

 今季の取材では、日本女子オープンで2連覇を達成した勝みなみが「インサイドアウトが足りていないと気づいて、後半から修正しました」と話したことが印象的だった。勝はオープンに構えながら、内側から外側に軌道するスイング。勝ならではの感覚的なものかもしれないが、「これでドライバーが曲がらなくなりました」と声を弾ませていた。

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 その他、小祝さくらが優勝したリゾートトラストレディスで、「軸をぶらさなければ、斜面でもシャンクは出ません」と話したことも頭に残っている。当日、小祝はコース左側斜面の急激な前下がりから2オンに成功。一般ゴルファーならシャンクが出やすい状況だが、小祝は体の正面でボールをヒットし、クラブを左に振り切った。映像を確認すると、軸のブレは一切なし。プロなら当然の技術かもしれないが、それを時間をかけず、サラリとやってのけたところに凄みを感じた。

 ツアーを戦う選手たちは工夫を凝らして調整、修正を繰り返しているが、どうしようもできない日がある。今季3勝でメルセデス・ランキング首位、ツアー史上3位の13試合連続トップ10入りの山下美夢有は、NOBUTA GROUPマスターズGCレディースで予選落ち。第2日を通算5オーバーの88位で終えると、「何か修正できなかったですね。(これまでは)修正して戦えていたと思うんですけど、足りない部分がたくさんあるので、しっかりと見直して切り替えてやっていけたらいいなと思います」などと話した。

 こんな時こそコーチの出番だが、山下の場合は父・勝臣さんがその役割を務めている。山下が5歳でゴルフを始めた時から同時にクラブを握り、側で娘が進化する様を見続けていた。だからこそ、スイングのリズムや軌道にズレがあるとすぐに気づけるという。山下も父のコーチングを全面的に信頼しており、これまでも復調につなげてきた。3試合連続予選落ち後に出場した5月のワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップでも、練習日に「トップで少し間を入れて」とアドバイスされたことを境にショットが冴え、優勝するに至った。

 次戦は28日開幕の樋口久子・三菱電機レディス(埼玉・武蔵丘GC)。山下だけでなく、全96選手がさまざまな手法で「良い感覚」を探り、初日を迎えるだろう。そして、自他との戦いが展開されていく。

(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)

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