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「天才の系譜」を継ぐ18歳 打倒・中国に欠かせない、次世代エース・木原美悠の躍進【世界卓球】

世界卓球団体戦(テレビ東京系&BSテレ東で連日放送)が30日に中国・成都で開幕する。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、4年ぶりの開催となる世界最強国決定戦。男女別に行われ、日本は男子4人、女子5人が代表に名を連ねた。「THE ANSWER」では開幕4日前から当日まで連載を実施。日本代表全選手の想いを伝え、大会を盛り上げる。

メインコートで練習した木原美悠【写真:浜田洋平】
メインコートで練習した木原美悠【写真:浜田洋平】

「世界卓球・日本代表連載」、開幕まであと1日―第6回は木原美悠

 世界卓球団体戦(テレビ東京系&BSテレ東で連日放送)が30日に中国・成都で開幕する。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、4年ぶりの開催となる世界最強国決定戦。男女別に行われ、日本は男子4人、女子5人が代表に名を連ねた。「THE ANSWER」では開幕4日前から当日まで連載を実施。日本代表全選手の想いを伝え、大会を盛り上げる。

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 29日の第6回は木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)が登場。幼い頃から数々のタイトルを手にしてきた18歳が、ついに世界卓球のコートに立つ。卓球一家に生まれた新世代の天才は、「打倒・中国」を目標に掲げた。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平、協力=テレビ東京)

 ◇ ◇ ◇

 福原愛、石川佳純、伊藤美誠、平野美宇。卓球界には幼い頃に脚光を浴び、「天才少女」と呼ばれてきた選手が数多くいる。その系譜を継いでいたのが木原だ。

 小学生時代から年代別の全国大会で優勝を重ね、同世代のトップを走ってきた。14歳で出場した2019年の全日本選手権は史上最年少で決勝進出。伊藤に敗れたが、堂々の準優勝だった。2学年上の長崎美柚とペアを組み、同年12月のITTFワールドツアーグランドファイナル準決勝で世界卓球女王の中国ペアから大金星。大会を制し、年間女王に輝いた。

 長崎とともに「Wみゆう」の仲良しペアとして卓球界注目の的に。翌年はコロナ禍で大会が制限されたが、見失わずに腕を磨いた。

「練習しかしないから、早く試合がしたいなという気持ちが強かったです。その中でもTリーグがあったのでそこで自分を成長させて、国際大会が少しずつ開催されるようになってからその成長を生かしたいと思っていました。残念というより、『今がもっと強くなれるチャンス』と考えていましたね。練習がたくさんできるから課題を埋めたり、強みをもっと伸ばしたりする期間にしようと思っていました」

 21年8月末、世界卓球個人戦の代表選考会が行われた。決勝リーグ上位2人が代表入りできた中、早田ひな戦でマッチポイントを握りながらも逆転負け。3勝4敗の4位に終わった。長崎も5位に沈み、「(世界卓球に)2人で一緒に行こうね」と交わした約束はかなわず。「最終的には、オリンピックでもシングルス。自分の力で切符を掴まないといけない」とシングルスの重要性を痛感した。

「家族に会うこと」を一番の楽しみに、秋に拠点を置く関東から兵庫に帰省した。元選手の父・博生さんは卓球教室を運営し、姉と兄もラケットを握る卓球一家。甥、姪と遊んでいても、会話は自然と卓球に向く。

「普段は凄く遠くで応援してくれたり、画面を通して試合を見てくれたりしている。家に帰って試合の振り返りとか、なんとなく卓球の話になるんですけど、そういう時に『やっぱり応援してくれてるな』って実感します。だから、もっと頑張っていい成績を出したい」

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