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合格率3%台、難関プロテスト受験は「最後」 小祝さくらと共に育った四村彩也香の覚悟

四村(右)が6歳から通ったゴルフスクールでは、山田彩歩(左)らと腕を競い合った【写真:本人提供】
四村(右)が6歳から通ったゴルフスクールでは、山田彩歩(左)らと腕を競い合った【写真:本人提供】

茨城に移住、試合機会と練習環境を求めて一人暮らしも

 言葉通り、四村はツアープロを目指す選手を支援する団体DSPEの月例競技会など、数々の試合に出場。昨年11月のテストを終えた後には、服部道子らの指導歴がある植村啓太コーチ、渋野日向子の指導で知られる斎藤大介トレーナーに師事し、都内にも定期的に通っている。全ては目標を達成するためだ。

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「いろんな面でお金はかけていますが、プロテストに合格してツアーで活躍するために、何でもやろうという思いです。植村さんのお陰でアイアンショットの精度が上がり、パーオン率が高くなりました。また、斎藤さんからいただいたメニューは瞬発系が多めですが、トレーニングの後にスイングすると、アドレスでお尻に乗れる感覚が出てすごく振れるようになります」

 可能な限りの準備を整えて臨む22年度プロテスト。四村は、1次予選はA地区(8月3~5日、千葉・GC成田ハイツリー)で受験する。その後、2次予選はA地区(10月11~14日、茨城・静ヒルズCC)を予定。そして、最終プロテスト(11月1~4日、茨城・大洗GC)への出場を目指す。

「最終は20位以内で合格ですが、1次予選会から5位以内に入ることを目標にしています。この考え方は、彩歩(さほ)ちゃんに教わりました。私は厳しい設定の中でも耐えてしのぐタイプですが、最終の大洗GCはまさにそういうゴルフが合うと聞いています。とにかく合格することだけを考え、1日1日を大事にしていきます」

 プロテスト受験までは多額の費用がかかることも現実。活動費を両親に依存する未合格者も少なくないが、四村は「高校を出てからは両親に甘えず、独り立ちしてやっています」と明かした。そして、スポンサーとの契約料を主な資金にしてきた。ただ、結果を残さないとそれが続かないことも知っている。だからこそ決めた「22歳まで」。文字通り、四村は背水の陣でラストチャンスに全力を尽くす。

■四村彩也香(しむら・さやか)

 1999年(平11)10月28日、北海道・札幌市生まれ。北海学園札幌高卒。父親の影響で6歳からゴルフを始め、小祝さくらと同じゴルフスクールで腕を磨く。中3で出場した14年北海道ジュニア選手権4位。19年北海道女子アマ選手権2位。得意なクラブはドライバー。長所は「よく笑う」、短所は「ビビリぐせ」。他のスポーツ歴は、体操、テニス、ボクシング。スポンサーは、柏倉建設、藤井工務店、ウォッチガード・テクノロジー・ジャパン。家族は両親。153センチ、血液型A。

(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)

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