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松田直樹は「他人を認めずにやってきた」 天性の負けず嫌いが示すサッカー育成の真理

メッシも証言「誰かにサッカーを教わったことなどない」

 もちろん、指導者に教わったことはあるのだろう。U-17日本代表監督を務めていた故・小嶺忠敏氏のような理解者を得たのもあったかもしれない。コンバートのタイミングは運命的だ。

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 しかし、すべてを好転させたのは、松田自身の天性と努力と巡り合わせによるものだろう。日々のトレーニングでポジションをつかみ、高いレベルで相手と競い、自分の足りない点を強化し、長所を伸ばした。それは教わってつかんだものではない。

「誰かにサッカーを教わったことなどないよ。自分で上手くなったんだ。当たり前じゃないか」

 かつてリオネル・メッシは、インタビューで堂々と語っていた。もちろん、「世話になった恩師は?」という聞き方だったら、何人か指導者の名前を出したかもしれない。ただトップレベルの選手には、誰かにサッカーを教わってなれるものではない。教わっただけの選手は、残念ながらたとえプロになっても早晩、立ち往生することになるだろう。

 むしろ非論理的な箇所に異を唱え、改善策を提示できるところまで考えるような選手が、時代を切り拓く。松田の盟友だった中田英寿は、まさに最たる選手だった。

「ようやくセンターバックの面白さが分かってきた」

 晩年、松田直樹は楽しそうにそう言っていた。亡くなる直前まで、彼はサッカー選手としての成長を求め続けていたのだ。

(小宮 良之 / Yoshiyuki Komiya)

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小宮 良之

1972年生まれ。大学卒業後にスペインのバルセロナに渡り、スポーツライターに。トリノ五輪、ドイツW杯を現地取材後、2006年から日本に拠点を移す。アスリートと心を通わすインタビューに定評があり、『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など多くの著書がある。2018年に『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家としてもデビュー。少年少女の熱い生き方を描き、重松清氏の賞賛を受けた。2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を上梓。

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