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猛威振るう韓国女子ゴルファー エリート生み出す「62+12」システムとは

数十年前まで、海外でプレーする韓国人プレーヤーは多くなかった。韓国ゴルフが台頭し始めたのは2000年代からで、その原動力となっているのがアマチュアの“国家代表”(日本ゴルフ協会が選抜するナショナルチーム)選抜システムである。

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韓国ゴルフの強さ支える“国家代表”システムとは

 現在、女子ゴルフのレギュラーツアーでプレーしている韓国人選手は10人。賞金シードが与えられる選手が賞金ランキングの上位50位までという枠を考えると、約5分の1を占めている。そのほか、シード権を持たないQT(予選会)から出場権を持つ選手などを含めると、多いときには20人近い韓国人選手が、毎週開催されるトーナメントに出場していることになる。

 そもそも、実績がその強さを証明している。今季4勝で賞金ランキング1位を独走するイ・ボミは通算19勝、過去3度(2010、11、14年)も賞金女王を獲得しているアン・ソンジュは通算22勝。12年賞金女王の全美貞は通24勝。賞金ランキング2位が3回(03、08、11年)の李知姫は通算21勝。09年米ツアー賞金女王の申ジエは、国内通算13勝。そのほか、姜秀衍、イ・ナリ、金ナリは通算2勝。そのほか現役を退いた韓国人選手の勝利数を含めると、その合計は100勝近くなる。

 ただ、これほど多くの韓国女子選手が海外で結果を残し始めたのは、最近のことで、数十年前まで、海外でプレーする韓国人プレーヤーは多くなかった。韓国ゴルフが台頭し始めたのは2000年代からで、その原動力となっているのがアマチュアの“国家代表”(日本ゴルフ協会が選抜するナショナルチーム)選抜システムである。

 日本ツアーで勝利を上げている韓国人女子プロたちに共通するのは、そのほとんどが“国家代表”出身ということ。日本ツアーメンバーのイ・ボミ、アン・ソンジュ、申ジエ、姜秀衍、李知姫、全美貞、現在世界ランク3位のチョン・インジ、同5位のキム・セヨン、同7位のパク・インビなども“国家代表”としてプレーした。

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