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川口能活×中村俊輔vol.3 ありすぎて難航? 2人が選ぶ「互いのプレーベスト3」

日本代表でも揃ってW杯に出場した中村俊輔(左)と川口能活【写真:Getty Images】
日本代表でも揃ってW杯に出場した中村俊輔(左)と川口能活【写真:Getty Images】

中村が感じる川口の凄さ「能活さんはGKなのにゲームを勝たせる力がある」

中村「あとは04年のアジアカップ、ヨルダン戦のPK戦。PK戦の最中にコートが逆になるアクシデントがあれば、メンタル面に相当な影響があると思う。その中で、相手に外させたり、止めたりで日本を勝利に導いた。あの試合に負けたら、(PKを外した)オレ、絶対に批判されていたと思うし、助けられました。あのね、アジアカップの能活さんのプレー、一番好きだったのが、ワンバウンドしたボレーシュートを止めたシーンなんです。そのボールのはじき方がえぐかった。肘から下の使い方とか、あと、手の使い方とか……これ、ちゃんと読者に伝わるかなあ(笑)」

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川口「アハハハハ」

中村「あのときはグラウンドの状態も悪かったし、ちょっとでも手元の使い方を間違えるとゴールになってしまう、すごく難しいプレーなんです。片手での逃げ方というか、センスが他のキーパーと違う。それと、やっぱり練習を積み重ねて体に染みついているから、試合のなかで難しいプレーもパッとできるんですよね」

 3つ目は、能活さんがジュビロに移籍した後に戦った11年のJリーグ。このシーズン、能活さんとは2度、PKで戦っているんです。1度目は能活さんに読まれたけど、ほんの少しの差で僕のPKが決まった。2回目は僕が外した。だから、実質2敗な感じです。能活さんとのPK戦は、どこに蹴っても届きそうな気がするし、読まれている気がする」

――無言のプレッシャーというのを感じるんですね。

中村「そう。蹴る前から『あ、ここだと反応されそう』という画が、頭によぎってしまう。その時点で、こっちはゾーンに入れない。もし決まったとしても、それは“たまたま”に過ぎなくて、勝負は負けているんです。能活さんはキーパーなのにゲームを勝たせる力がある。これって絶対に抜きんでた力がないとできない。0-2、0-3で負けてもおかしくないゲームを1-0で勝ったとしたら、絶対にキーパーの力。能活さんには、そういう試合がありすぎる」

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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