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「私はアスリート失格だった」 それでも、バレーボール・迫田さおりが輝けた理由

「私はアスリートとして失格だった」…現役時代をそう振り返った理由とは

 2013年11月、右肩痛から復帰。そして、日本人としては10年ぶりのVプレミアリーグ得点王となる。

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「それからは1年1年を大切に、プレーを続けました。ケガをした当時は辛かったけど、今思えば肩を壊したことは、バレーボールを長く続けるきっかけになりました」

 2016年のリオデジャネイロ五輪に再び日本代表選手として出場。だが、その年のシーズンが終了した2017年5月30日、迫田は東レ・アローズ退団と現役引退を同時に発表した。

「選手としてプレーを続けられるメンタルではなくなった。それが一番の理由です。試合に負けたとき、悔しい反面、冷静な自分がいた。ふと、燃え尽きそうな感覚がよぎり、これ以上、ここでバレーボールを続けてはいけない、と思いました」

 Vリーグでの11年間を振り返り、「私はアスリートとして失格だった」と迫田。

「例えば、日本代表候補に残ったからには他の選手には負けたくないと思う一方、自信が追いつかない。インタビューで『頑張ります』『結果を出します』という自分の言葉を聞きながら、代表選手としてあるべき姿と実際の自分の姿とのギャップに苦しみました。私には、高い目標も、勝負に対する貪欲さも欠けていた。アスリートとして素晴らしい力を持つ選手たちと過ごしてきたからこそ、それがわかるんです」

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長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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