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クラファン3日で1000万超え 協会が感じた“ラクロスの底力”「絆はここまで強いか」

ラクロスは男女でルールの違う特殊な競技【写真提供:日本ラクロス協会】
ラクロスは男女でルールの違う特殊な競技【写真提供:日本ラクロス協会】

競技の魅力はもちろん、ビジネス展開でも話題性を…

 今年、新たにラクロスを始める学生が減ることは、単に今年の活動だけではなく、ラクロス界の未来に影響を与えかねない。そういった危機感が、SNSでの広告活動という新たな取り組みに踏み切らせた。大学生が多い競技だけに、日本ラクロス協会理事会も平均年齢が40代と若く、クラウドファンディングを使った施策の実施もあっという間に決まった。「意志決定がすごく早いし、忖度なく、本質的で先進的な決定ができる組織だと思います」という安西氏は、今回のクラウドファンディングに込められた、もう1つの想いも明かした。

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「ラクロスは面白いんです、といくら言っても伝わらない可能性もあるので、ラクロスはこんな面白いビジネスの取り組みをしているとか、マーケティングの取り組みをしていると、そういう事例を作って知っていただくのも1つだと思っています。実際のプレーの面では、現役の学生やクラブチームが盛り上げてくれますから、協会は別の領域で頑張る。また、こういう活動をすることで、ラクロスに限らず日本のスポーツシーンに元気を与えられれば、とも思っています。成果が出るかどうかはまだわかりませんが、『あ、そんなチャレンジもあるんだ』と、いろいろな方に勇気が伝わればと」

 ラクロスの魅力を伝える広告は、すでにインスタグラムのストーリー上で展開をスタート。男女でルールの違う特殊な競技性を生かしながら、男子編では「ラクロスのダイナミックさや迫力、激しさが伝わる内容」とし、女子編では「一緒に切磋琢磨する仲間の大切さや充実した人生を送る楽しさが伝わる内容」になっているという。今回は協会が発案・制作した動画を流しているが、ゆくゆくは全国のチームから動画を募ることも考えているという。

 22年前、東大に入学し、ラクロスと出会った安西氏は、競技生活を終えた後も指導者としてラクロスコミュニティーの中心に居続けている。ラクロスとの出会いは「運命的」と話す安西氏は、競技としての魅力について「いろいろな人が活躍できる」点にあると話す。

「日本ではラクロスは女子のスポーツというイメージがあると思いますが、世界的に見た場合は男子の方も有名です。基本的なルールは男女とも同じですが、特に男子の場合は、ポジションによって球を操るスティックの長さが違ったり、役割も違うので、いろいろな人が活躍できるんですね。体をぶつけあう格闘技的な要素もあるのでフィジカルはもちろん大切ですが、球を投げる方が走るよりも圧倒的に速く、戦術理解や事前の判断の早さ、手の器用さなど多くの要素が関わってきます。野球部で道具の扱い方が上手な人も活躍できますし、小柄でもスピードやスキルの高い人も活躍できます。戦術も大切だし、いろいろな力の発揮の仕方や活躍の仕方がある、エキサイティングなスポーツなんです」

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