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“内村不在”で示した日本の底力 「個人総合の白井」と「新技・ミヤチ」の可能性


元日本代表の岡部紗季子さん【写真:編集部】

失敗すると立て直しが難しい体操、落下した後に見えた宮地の「強さ」とは?

「落ちた後に同じ技に挑戦してもう一度、決めました。体操はリズムが演技に作用されるので、普通は一度崩れると難しいもの。そこから気持ちを立て直し、同じ技も含め、着地まで決めるというメンタルの強さが目に付きました。新技を成功したことで一目置かれる選手になります。今後に向けても、とても期待できる選手です」

 白井の躍進とともに、20年東京五輪に向けた新星も出現した今大会。岡部さんは、3年後に迫っている4年に一度の大舞台について期待感を口にする。

「宮地選手に加え、安里圭亮選手、谷川航選手という初出場がいました。日本には内村選手、白井選手に続く、こんな選手がいるというお披露目の形で世界にいいアピールができたし、この2人もメダルに絡めるようになってほしい。白井選手に関しても、ゆかと跳馬だけじゃない『個人総合の白井』を見せられました。今後も個人総合で期待できるし、次世代の白井選手が飛躍することで男子全体も負けないようにと勢いづくと思います」

 内村の棄権がこそあったが、それが逆に体操ニッポンの底力を感じさせる結果となった。世界が日本を追いかける中、絶対的なエース、新時代を担う逸材とともに、さらなる飛躍を目指していく。

【了】

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer



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岡部 紗季子

 1988年5月16日、東京都生まれ。朝日生命体操クラブ出身。4歳で体操を始める。02年、ナショナルチームメンバー初選抜。明大では2大会連続ユニバーシアード代表に選出。得意種目はゆか。

 引退後は明大コーチを経て、体操教室で指導を行う。TBS系「KUNOICHI」でも活躍。自身のインスタグラムでは街や海など様々な場所で逆立ちやバック転などアクロバティックな技を披露し、人気を博している。

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