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頑固な自分を変えた「残り1秒で一本負け」 一人じゃないと気付けた沖縄尚学・知念輝音の挫折と成長

柔道の全国高校総体(インターハイ)は8日、北海きたえーる(北海道立総合体育センター)で開幕。初日は男子団体戦が3回戦まで行われ、沖縄尚学は京都先端大附に敗れて初戦敗退となった。台風6号の影響で北海道への到着が大幅に遅れ、選手が宿舎に辿り着いたのは8日の午前0時頃。主将の知念輝音(3年)は「関係ないです。ふがいなく終わってしまいました」と気丈に振り返った。

男子団体戦に出場した沖縄尚学の主将・知念輝音【写真:宮内宏哉】
男子団体戦に出場した沖縄尚学の主将・知念輝音【写真:宮内宏哉】

柔道インターハイ開幕、男子団体戦

 柔道の全国高校総体(インターハイ)は8日、北海きたえーる(北海道立総合体育センター)で開幕。初日は男子団体戦が3回戦まで行われ、沖縄尚学は京都先端大附に敗れて初戦敗退となった。台風6号の影響で北海道への到着が大幅に遅れ、選手が宿舎に辿り着いたのは8日の午前0時頃。主将の知念輝音(3年)は「関係ないです。ふがいなく終わってしまいました」と気丈に振り返った。

 高校最後の団体戦。ともに1勝ずつで迎えた中堅戦で、知念は上野健太(2年)相手に引き分け。30キロ近く体重差のある相手に粘り強く戦ったが、流れを持ってこられなかった。

 最終的に2勝2敗1分けだったものの、一本の数で敗退が決定。「やりたいことできず、ふがいなく終わってしまいました」。畳から降り、大粒の汗をぬぐいながら主将は責任を背負った。

 バタバタの中でこの日を迎えた。前日7日の午後3時に北海道到着の予定だったが、台風6号の影響で沖縄発の直行便が欠航に。急遽時間を遅らせ、羽田空港を経由する便でなんとか現地の宿舎に着いたが、時計の針は8日午前0時を回ろうかとしていた。

 大荒れの沖縄では出発前2日間、練習できず。北海道に到着した後に体を動かす予定だったが、それもできなかった。

「言い訳にならない。全然関係ないです」

 高校最後の大舞台、抗えない自然の脅威に翻弄されても知念は気丈だった。「皆でやるしかない。ダメだ、無理やというのはありませんでした。逆に吹っ切れていたかな」。試合直前、苦楽を共にしたメンバーを鼓舞。「最後だから、楽しもう」。頼れる主将であり続けた。

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