東大に現役合格、3年目の1月3日「一番の衝撃だった」箱根予選会345位から夢を叶えたプロセスと未来「信じないと始まらない」――東大・秋吉拓真

地道な努力で掴んだ箱根切符「信じないと始まらない」 卒業後の進路は…
2年生の箱根予選会は一気にタイムを5分縮めて1時間03分17秒の54位と急成長。そして、3年生になって関東学連メンバーに滑り込み、“東大史上最速ランナー”とも呼ばれるように。地道な努力が重い扉を開いた。
「無謀と思える時から口にして、やり続けたことが良かったと思う。何でも信じればできるというほど簡単ではないけど、信じないと始まらない。ぶれずに夢を持ってきて良かった」
夢舞台から5か月。吐く息も白い冬から汗も滲む春に季節は移り、関東インカレの1万メートルで力走する秋吉の姿があった。序盤は留学生ランナーに食らいついて積極的なレースを展開。中盤で離されたが、最後まで前を追った姿は夢を叶えるプロセスそのものだ。
現在は機械情報工学科機械Bに所属し、「スポーツロボティクス」について研究中。卒業後は大学院に進学する。競技を続けるかは未定。将来の夢も明確になっていないが「何か形あるものを世の中に生み出したい」と本気で目指せるものを探している最中だ。
大学陸上ラストシーズンも始まったばかり。「日本選手権の標準にも挑戦できると思う。最後まで高い舞台で戦いたい」。文武両道で得た成功体験を今後の人生に繋げていく。
(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)