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東大に現役合格、3年目の1月3日「一番の衝撃だった」箱根予選会345位から夢を叶えたプロセスと未来「信じないと始まらない」――東大・秋吉拓真

8日から4日間、神奈川の相模原ギオンスタジアムで行われた陸上の第104回関東学生競技対校選手権(関東インカレ)。熱戦を取材した「THE ANSWER」は文武両道で部活に励む選手や、怪我や困難を乗り越えた選手など、さまざまなストーリーを持つ学生を取り上げる。今回は男子2部・1万メートルに出場した東大の秋吉拓真(4年)。1月の箱根駅伝には関東学生連合で出場。参考記録ながら復路8区で区間7位相当と健闘した。初めて出場した1年生の予選会345位から夢を叶えるまでのプロセスとその先に目指すものを聞いた。(取材・文=THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂)

関東インカレ男子2部・1万メートルに出場した東大・秋吉拓真【写真:中戸川知世】
関東インカレ男子2部・1万メートルに出場した東大・秋吉拓真【写真:中戸川知世】

陸上・関東インカレで輝いた選手たち 男子2部・1万メートル/東大・秋吉拓真(4年)

 8日から4日間、神奈川の相模原ギオンスタジアムで行われた陸上の第104回関東学生競技対校選手権(関東インカレ)。熱戦を取材した「THE ANSWER」は文武両道で部活に励む選手や、怪我や困難を乗り越えた選手など、さまざまなストーリーを持つ学生を取り上げる。今回は男子2部・1万メートルに出場した東大の秋吉拓真(4年)。1月の箱根駅伝には関東学生連合で出場。参考記録ながら復路8区で区間7位相当と健闘した。初めて出場した1年生の予選会345位から夢を叶えるまでのプロセスとその先に目指すものを聞いた。(取材・文=THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂)

 2025年1月3日、箱根駅伝の平塚中継所。沿道は人、人、人……。観客で埋め尽くされた。

「一番の衝撃だった。観客が溢れているレースを走ったことがなかったので、圧倒されたというか感動した」

 夢を叶えた瞬間に見た光景は秋吉の心に刻まれた。

初めて出場した箱根予選会は345位、そこから秋吉は急成長した【写真:中戸川知世】
初めて出場した箱根予選会は345位、そこから秋吉は急成長した【写真:中戸川知世】

 兵庫・六甲学院高から始めた陸上競技。子どもの頃から何気なく観ていた正月の風物詩を本気で目指すようになった。東大を志したのは高いレベルで学べることと、箱根駅伝に出られるチャンスがあること。現役で理科一類に合格した。

「何でもできる」と信じて疑わなかった高校陸上。大学では現実を目の当たりにした。1年生で初めて走った箱根駅伝予選会は1位から7分半遅れ、1時間08分32秒の345位で夢との距離を実感。「箱根駅伝を走れないんじゃないかという気持ちになったこともある」。それでも諦めなかった。

 授業はしっかりと受けて単位を取得。自宅から大学までの5キロをジョグで移動するなど時間を有効活用し、1日20~25キロを目安に走り続けた。「レースを重ねることで、力の差を知ると同時にやるべきことが見えてきた。そこからがむしゃらにやっていく中で、夢との距離が近づいてくる実感が得られるようになった」

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