ホームリンク休業→高速バスで往復3時間「不安だった」 高3・中井結良、夢の続きは地元を離れて

23年4月に営業再開「リンクのありがたみを感じた」
沖学園高に進学後も1年以上、長距離移動を余儀なくされながら技術を磨いた。1年時からインターハイ出場。すると高2になった23年4月、クラウドファウンディングなどの支援を受けてオーヴィジョンアイスアリーナ福岡の営業が再開した。
拠点を戻し、自然と調整もスムーズに。「リンクのありがたみを感じた」。昨年は初めてインターハイのフリーに進出した。
中学時代から抱える両足の甲の痛みや、8月に右足首を捻挫したことが影響し、今大会は万全の状態で挑めなかった。残った悔しさは大学で。卒業後は地元を出て、新たな環境で挑戦を始める予定だ。
「福岡で14年間スケートをやってきたので、すごい選手のいるところに出て、ラスト4年間頑張りたい。観てくださる方に笑顔を届けられるようなスケートがしたい」。どんな困難が待ち受けていても、目標の全日本選手権出場に向けて滑り続ける。
(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)