箱根予選会を走った異色の39歳ランナーは何者か 駅伝強豪を退部…朝6時から20km→昼は仕事→夜は大学――埼玉大・牧野冴希

仕事、学び、そして箱根へ 「夢を実現するチャンスがある」
現在は職場の収益管理部門に勤務している。「数字に関する知識が弱いので、大学で学び直したい」と、2022年春に埼玉大へ入学。一度は道半ばで諦めた箱根駅伝に挑戦するため、再び陸上部の門を叩いた。
現在の生活は極めてハードだ。早朝6時から約1時間半かけて20キロのジョギングをこなし、9時に出社。17時45分まで働いた後、キャンパスに向かい21時10分まで授業を受ける。帰宅するのは22時ごろだ。
息つく暇もない日々を過ごす牧野は、自身の経験を通じて伝えたいことがある。
「リスキリング(学び直し)が世間的に強く求められている。そういった制度が用意されていることを知ることが大事。一度諦めかけた夢を実現するチャンスがあるかもしれない。自分の人生だからこそ、自ら調べて取りに行く必要性があると思います」
現在4年生。同大学の長期履修制度を利用して10年をかけての卒業を見込んでいる。予選会出場は今回が2度目。規定では通算4回まで出場可能で、挑戦権はあと2回残されている。
「箱根駅伝全体のレベルも上がっていますが、そこに屈することなく、本戦出場を掴み取りたい」
社会人、学生、そしてランナー。三足のわらじを履く39歳の飽くなき挑戦は、これからも続いていく。
(THE ANSWER編集部・戸田 湧大 / Yudai Toda)
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