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「BIG3」擁する日本はバスケW杯で歴史を変えるか 渡邉拓馬「比江島慎がキーになる」

富樫勇樹不在のPG問題、主将の篠山がゲームを締められるか

「篠山選手は、チームをコントロールしながらディフェンスのプレッシャーもあり、自分でも点を獲り切るというバランスのいいPGだと思います。安藤選手はオフェンスでアグレッシブ。ディフェンスも素晴らしいですが、オフェンスで突破して自分でも点数を獲れるところが魅力ですね。そこにサイズのある田中大貴選手(192センチ)はディフェンスに定評があるので、期待できるところ。

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 安藤選手はオフェンス能力では問題ないと思いますが、ディフェンスでピックアンドロールの時にどう守るか。ゾーンディフェンスをどういうタイミングで使うかというのは、キーになるかなと思います。ディフェンスで全体を見る目、コントロールする力というのは篠山選手が一番なのかなと思います」

 試合展開によって役割が変わる重要なポジション。接戦の末に敗れたアルゼンチン戦は最後の2分だけを見ると0-9だった。渡邉氏は、主将で経験値が最も高い篠山に信頼を寄せ、スターターと試合を締める“クローザー”の仕事に期待している。

「昔からPGをやっている選手は、メンタルの部分で多少強気というか、コントロールする能力がある。なかなかコンバートした選手は最後の時間帯は難しいと思うので、最後に締めるのは篠山選手かなと思います。一番チームを把握していると思います。

 自分でいくのか、八村、渡邊、ファジーカスに回すのかなど考えないといけない。そこでディフェンスが反応してくると、やっぱりPGが最後にアタックできないときつい。そう考えると経験の部分も踏まえて篠山選手がいいのかなと思います。

 アルゼンチン戦で最後に0-9だったのはPGだけの責任ではないですが、多少そういうところも影響しているのかなと思います。相手のプレッシャーに負けて、パスを出せなかったとか、点を獲れなかったとか、そういうものがある。そこは経験の差もあると思います」

 真剣勝負で火花を散らすバスケットボールの祭典。かつて“弱小国”と見られた姿は、今の日本にはない。各国が威信をかけて戦うW杯は、どんな戦うが待っているのだろうか。

「今までだったら日本が舐められて、多少手を抜いてくることもあったと思いますが、そういうところはなくなってくる。最後までガチンコでやってくるので、そこにぶつかって負けないくらいの力はある。対戦するチームが気持ちの面でかなり変わっていると思います。もう昔の日本ではないというのは、どの国も知っている。

 簡単ではないと思いますが、そこで結果を出せば本物。最初のトルコ戦を勝ってもらいたいですね。勢いをつけたいので、本当にリングにアタックすることが一番重要かなと思います」

 過去のW杯で5勝を挙げた日本は、欧州勢に7戦未勝利。初戦は2006年大会以降、全て8強入りしているトルコに対し、番狂わせを狙う。1次リーグでは、3日に世界ランク24位のチェコ、5日に同1位の米国と対戦し、上位2か国が2次リーグに進出。下位2か国は順位決定リーグに回る。まずは1次リーグ突破へ、歴史を変える1週間が始まる。

(インタビュー後編は渡邉氏が語る「八村塁の強みと伸びしろ」)

(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)

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