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W杯トロフィーリフトの根源は? きっかけは世界へ伝播した1枚の写真 驚きの盗難事件も勃発【W杯トリビア】

地球規模のスポーツの祭典、サッカーのワールドカップ(W杯)北中米大会は、スペインの優勝で幕を閉じた。「THE ANSWER」は、今さら人に聞けない素朴なギモンに回答する連載「ワールドカップ・トリビア」を展開。スポーツ新聞社の記者としてJリーグ開幕前からサッカー取材を続けてきたスペシャリスト・荻島弘一氏が、ズバリ答える。第38回は「トロフィーリフトはいつから?」。

W杯優勝トロフィー【写真:ロイター】
W杯優勝トロフィー【写真:ロイター】

連載「ワールドカップ・トリビア」第38回

 地球規模のスポーツの祭典、サッカーのワールドカップ(W杯)北中米大会は、スペインの優勝で幕を閉じた。「THE ANSWER」は、今さら人に聞けない素朴なギモンに回答する連載「ワールドカップ・トリビア」を展開。スポーツ新聞社の記者としてJリーグ開幕前からサッカー取材を続けてきたスペシャリスト・荻島弘一氏が、ズバリ答える。第38回は「トロフィーリフトはいつから?」。

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Q.トロフィーリフトはいつから?

A.1958年スウェーデン大会から

【解説】

 大会で最も象徴的なのが、表彰式の最後に優勝チームのキャプテンが手にしたワールドカップトロフィーを高々と掲げるシーンです。長い大会の最後を飾る「トロフィーリフト」を最初に行ったのは、1958年のスウェーデン大会で優勝したブラジル代表の守備の要でキャプテンのベリーニと言われています。

 この大会のブラジルは、17歳のペレの活躍もあって初優勝。表彰式で優勝トロフィーを受け取ったベリーニは、両手でそれを高く掲げて歓喜を表現。その写真が世界中に広まり「トロフィーを掲げる」というポーズが一般的になりました。

 当時のトロフィーは現在とは違うもので、W杯創設に尽力したFIFAのジュール・リメ元会長の名を冠して「ジュール・リメ・トロフィー」と呼ばれていました。

 このトロフィーは「3回優勝で永久保持」が決まっていたため、58、62、70年と3回の優勝を果たしたブラジルが永久に持つことになりました。もっとも、その後盗難事件にあい(過去にも盗難事件にあっていますが)今も見つからないまま。現在ブラジルに保管されているトロフィーはレプリカです。

 トロフィーリフトは優勝チームだけに許されるものですが、昨年のクラブW杯の表彰式では優勝したチェルシーにトロフィーを渡したアメリカのトランプ大統領が壇上から降りようとせずリフトに参加。選手たちを困惑させ、世界中のサッカーファンからひんしゅくを買いました。

(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)

荻島 弘一

1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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